2008年9月11日木曜日

タケノコ偽装、栃木県さくら市の業者製造

偽装ニュースのお時間です。

タケノコ偽装、さくら市の業者製造
県が改善指示…社長「消費者におわび」

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20080910-OYT8T00743.htm

「国産」、「徳島産」などと表示されたタケノコの水煮 中国産のタケノコ水煮を「国産」と偽装表示して販売したとして大阪市の業者が農林水産省から改善指示を受けた問題で、偽装表示した20商品のうち10商品は、県内の食品加工会社で製造されていた。さくら市喜連川の「凍頂物産」の森田稔社長は10日、取材に対し、偽装表示したことを認め、「消費者を裏切ってしまった。おわびするしかない」と謝罪した。

 農水省や県によると、調査の結果、大阪市の農産物加工販売会社「丸共」が、商品製造を委託している凍頂物産に偽装表示の話を持ちかけたことを認めた。丸共は、〈1〉中国産タケノコの在庫を大量に抱えていた〈2〉スーパーから国産品を求められた〈3〉売り上げ向上のため――などの理由を挙げたという。

 県は10日、凍頂物産に対し日本農林規格(JAS)法と景品表示法に基づく改善指示を行い、丸共に対しても景品表示法に基づく改善指示を行った。

 森田社長によると、丸共とは20年以上前から取引があり、最近では売り上げの半分以上が丸共との取引によるものだという。偽装表示を始めたのは約2年前だといい、「中国産製品に対するイメージが悪くなっていった時期、丸共側と『国産じゃなきゃだめだ』と話した。借金もあり、偽装の話に乗るしかなかった。偽装しなかったら倒産していた」と釈明した。

 県によると、「国産 香るたけのこ」など10商品で、原材料のタケノコの98%が中国産だったのに、「国産」「徳島産」などと表示。丸共は、今年4~6月に凍頂物産から仕入れた商品142トンのうち、132トンを主に関東地方のスーパーなどに卸し、県内で約2トンが販売されていた。中国産のタケノコの仕入れ価格は国産の3分の1程度だったという。


栃木県さくら市ってどの辺なのかさっぱりなんですが。

シーズン物は偽装の対象になりやすいですな。

2008年9月10日水曜日

防カビ剤混入なのに「未使用」表示 ポッカのレモン商品

偽装ニュースのお時間です。

防カビ剤混入なのに「未使用」表示 ポッカのレモン商品

http://www.asahi.com/national/update/0908/NGY200809080008.html

 飲料大手のポッカコーポレーション(本社・名古屋市)は8日、レモン果汁を使った「ポッカレモン100」など5製品について、06年に防カビ剤の混入を把握していながら未使用と表示して販売していたと発表した。7月下旬に公正取引委員会に指摘されるまで対応を怠っていた。賞味期限内の450万本は自主回収する。

 ポッカによると、ポッカレモン100の「300ml」「450ml」と「600mlポッカ焼酎用レモン」「1Lポッカ業務用レモン」「Vマーク(バリュープラス)600ml焼酎用レモン」に、収穫後の生果の表面に塗布するイマザリルが混入。それにもかかわらず、ラベルに「収穫後すぐに搾汁するので、収穫後防カビ剤は使用しておりません」と表示して販売した。濃度は食品衛生法の基準値の5ppm以下の0.01~0.04ppmで、現段階で健康被害は寄せられていない。

 防カビ剤は、イスラエルから輸入したレモン果汁に混入。同社は「加工段階で混入した」と説明し、防カビ剤付きレモンが意図的に原料に使用された可能性は否定した。

 同社は99年3月からポッカレモンに防カビ剤を未使用と表示してきたが、イスラエルの業者が06年に提出した検査成績書で防カビ剤の混入が発覚。だが、食品衛生法の基準以下だとして、同社品質保証室の室員が表示の変更を不要と判断した。

 今年3月にも同社の検査で検出したが対応せず、公取委に指摘されて表示変更を決定。消費者への公表は準備がすべて整うまで後回しにされた。伊藤哲文専務は記者会見で、対応が遅れた理由を「景品表示法に抵触する恐れがあるという認識が社内になかった」と説明した。
 


「食品衛生法の基準以下だとして、同社品質保証室の室員が表示の変更を不要と判断」っていうのが解せないんですけどね。意図的に原料に使用しとるやんけ。

商品の包装材料を変更、取引先に通知するのが面倒だったんだんでしょうねえ。包装材料の廃棄だけで数百万掛かるでしょうし。


http://www.pokka.co.jp/em080908.html

ポッカレモン製品の表示に関するお詫びと自主回収のお知らせ

 平素は弊社製品に格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

 この度、弊社製品「ポッカレモン100」などのレモン製品を対象にパッケージ表示の妥当性に関して調査を行った結果、「ポッカレモン100」および「ポッカ焼酎用レモン」などの一部におきまして、製品の表示が消費者の皆様の誤認を招く恐れがあると判断し、表示の改善を行いました。

 弊社は、原料となるレモン生果において収穫後の防カビ剤(ポストハーベスト)は使用していない旨の表示を行っておりましたが、実際には防カビ剤イマザリルがごく微量ながら原料果汁に含まれており、表示内容が適正でないと判断しました。

 お客様やお取引先様ならびに関係各位に多大なるご迷惑をおかけいたしますことを心より深くお詫び申し上げます。

 つきましてはお手元に下記対象製品(表示改善前)をお持ちで、返金をご希望のお客様におかれましては、誠にお手数ではございますが、下記お客様相談室まで送料受取人払いにてお送りいただきますようお願い申し上げます。後日製品代金を定額小為替にてお返しいたします。

 なお、今回判明したイマザリルの量は、食品衛生法により安全性を加味して定められた使用基準に比べてもごく微量であり、製品の安全性には全く問題はございません。また現在は表示の改善を行なった製品を出荷しております。

  弊社といたしましては、今後このような事態が生じないよう、製品の適正な表示記載に万全を期す所存でございます。何卒ご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。


現地で果汁に加工して国内に持ってきていたのかなあ?それとも国内で加工?おそらく前者だろうけど、それでもイマザリルを使わざるをえない状況なんだろうなあ。

2008年9月9日火曜日

汚染米700トン、加工用米に混ぜ5年間販売

偽装ニュースのお時間です。

三笠フーズの汚染米転売益、1500万円前後か

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20080907-OYS1T00184.htm

 三笠フーズが、工業用の「事故米」を食用に転売していた問題で、同社は現時点で食用への転用が確実とみられる約298トン分の取引だけで1500万円前後の差益を得ていた可能性があることが6日、分かった。

 農林水産省によると、カビ毒「アフラトキシン」が検出されたうるち米の場合、9トンをわずか4万円で購入しており、安く仕入れた事故米を焼酎メーカーなどに転売して利ざやを稼いでいたとみられる。



で、この結果

焼酎30万本回収の西酒造など5社、汚染米問題で会見

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20080908-OYS1T00400.htm

「一生懸命焼酎を造っているのに……」と憤りを吐露する西酒造の西社長(8日午前11時57分、鹿児島県日置市で) 米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)が工業用の「事故米」を食用に転売していた問題で、農林水産省が社名を公表することに同意した九州の酒造メーカー5社は8日、いずれも三笠フーズの事故米が含まれたコメを原料として仕入れた可能性があることを明らかにし、怒りをあらわにした。

 熊本県の抜群酒造(多良木町)と六調子酒造(錦町)は同日午前、同県人吉市で記者会見を開いた。

 抜群酒造によると、2006年ごろから三笠フーズのグループ会社「辰之巳」(大阪市)のコメを扱っており、今年2月、2回にわたりベトナム産の輸入米計7・2トンを仕入れた。農水省九州農政局から今月6日、「原料米に事故米が入っている可能性がある」と指摘された。

 この原料米をこうじ米として使ったのは米焼酎「全麹抜群(ぜんこうじばつぐん)」(1・8リットル入り)。同社は512本を通信販売で売り、12本を地元の小売店に卸しており、すべて自主回収し、タンクに残っている原酒は廃棄するとした。西達彦・抜群酒造社長は「大手商社から辰之巳を紹介された。事故米のことは知らなかった。長年にわたって信頼を築いてきただけに断腸の思い」と唇をかんだ。

 六調子酒造では、今年1月に9トンを仕入れて焼酎の原料を製造した。出荷はしていないという。池辺道人・六調子酒造社長は「大変な憤りを覚える。大量の原酒が残っており、すべて処分すると死活問題。対応は慎重に検討する」と話した。

 熊本県が検査したところ、この2社分からは残留農薬は検出されなかったという。

 鹿児島県日置市の西酒造は、3月に数百トンを仕入れた。事故米が混入した可能性があるのは主要銘柄の芋焼酎「薩摩宝山」。一升瓶(約1・8リットル)で換算して約30万本を全国に出荷、原酒30万本が工場内のタンクにあるという。同社は、7日付で県内外の取引業者などに説明文書を送付し、自主回収を始めた。原酒は廃棄処分にする。

 西陽一郎・西酒造社長(36)は記者会見し、「三笠フーズは大変なことをしてくれた。消費者、業界の皆様に心配をかけて申し訳ない。今は回収すべきものは回収し、いち早く正常化を図りたい」と述べた。


一方、三笠フーズの顧問は

汚染米転売は10年前から、三笠フーズ顧問認める

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20080907-OYS1T00187.htm

 米穀加工販売会社「三笠フーズ」(本社・大阪市北区)が、発がん性のあるカビ毒や基準値を超える残留農薬が検出された工業用の「事故米」を食用と偽って転売していた問題で、同社の非常勤顧問(76)が6日、福岡市内で読売新聞の取材に応じ、約10年前、冬木三男社長からカビの生えたコメの販売について相談されて不正転売を勧め、自ら主導して始めたことを認めた。

 そのうえで「事故米の転売は他の複数の業者も行っていた」と話した。業界で不正が横行していた証言が出たことで、農林水産省のチェック体制のあり方も問われそうだ。

 この顧問は、冬木社長が同日の記者会見で、不正転売を提案した一人と指摘していた。不正転売が始まった時期について、冬木社長は「5~6年前から」としており、顧問の説明と食い違っている。

 顧問はもともと福岡県内で別の米穀飼料製造販売会社を経営していた。この会社は1997年ごろに三笠フーズに買収され、顧問は98年ごろから2006、07年ごろまで、福岡県筑前町の三笠フーズ九州工場の責任者を務めた。

 「(買収される前の)85年ごろから、カビの生えた事故米の中からきれいなコメだけを選び、食用に転売していた」と証言。「悪いと思っていないのか」との質問に対して「カビのある部分だけを取り除いて食べるのは、食料不足の時代には当然で、工業用と食用を厳格に分けるシステム自体に問題がある」と政府を批判した。

 さらに、約2年前、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が残留するコメについて、「冬木社長から『どうにか、食用で販売したい』と持ちかけられた」と話した。検査機関で残留農薬を測定したところ、国の基準値を下回っていたため、1年半前から販売を始めたという。顧問は「農薬の残留状況を確認しており、健康に問題はなかったはず。購入業者も薄々気づきながら、値段の安さを優先して買ったのではないか」とし、謝罪を避けた。



かびの部分を削って出していいのなら、一般の食品メーカーは大助かりです。


非食用の事故米穀の不正規流通米の回収について(第2報)
http://www.maff.go.jp/j/press/soushoku/syoryu/080908_1.html

三笠フーズ(株)の事故米穀の販売先企業名

(公表に同意の得られた企業)


1.アフラトキシン残留米
喜界島酒造(株) (鹿児島県)
西酒造(株) (鹿児島県)


2.残留農薬基準値超過米
光酒造(株) (福岡県)
抜群酒造合資会社(熊本県)
六調子酒造(株) (熊本県)
喜界島酒造(株) (鹿児島県)
西酒造(株) (鹿児島県)
-以上-


(参考)全国一斉点検対象業者
№ 会社名所在地

1 (有)ライスボーイ 青森県青森市
2 (有)ライフクリエート・ケイ岩手県胆沢郡金ケ崎町
3 横手運送(株) 秋田県横手市
4 コーユ(株) 山形県酒田市
5 宝澱粉化学(株) 東京都港区
6 島田化学工業(株) 新潟県長岡市
7 アグリフューチャー・じょうえつ新潟県上越市
8 沼田製粉(株) 富山県小矢部市
9 (株)浅井 愛知県名古屋市瑞穂区
10 太田産業(株) 愛知県宝飯郡小坂井町
11 東伸製糊(有) 奈良県御所市
12 三喜精麦(株) 奈良県大和高田市
13 (株)高畑精麦 香川県善通寺市
14 南海物産(株) 愛媛県松山市
15 (有)石垣農産 福岡県筑後市
16 (株)勝尾商店 鹿児島県鹿児島市
17 住友商事(株) 東京都中央区
18 双日(株) 東京都港区


西酒造といえば、芋焼酎ブームの元祖ともいえるメーカーでしょう。
よく公表に踏み切ったな、と思います。その姿勢は評価すべきでしょう。


点検対象事業者も、やはり米どころに多いですね。
まあ、米どころに集荷業者が多いのは当然でしょうが。

そろそろ、「国民に対する犯罪」ってのを作るべきだと思いますよ。

2008年9月6日土曜日

事故米:食用に転売…一部にメタミドホス 大阪の卸業者

偽装ニュースのお時間です。

事故米:食用に転売…一部にメタミドホス 大阪の卸業者

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080906k0000m040115000c.html

コメの卸売加工業者「三笠フーズ」(大阪市北区、冬木三男社長)が国から購入した非食用の事故米を食用などとして転売していたことが分かった。03年度以降に購入した約1800トンのうち、残留基準値を超える有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が混入した中国産など少なくとも約300トンの転売が確認された。福岡県内の工場で加工され、一部は焼酎などで販売されているとみられる。

 ◇流通状況を調査…農水省
 健康被害は確認されていない。農水省から5日に回収を指示された三笠フーズは自主回収する。また、同省は近く食品衛生法違反容疑で同社を大阪府警と福岡県警に告発する。

 農水省によると、同社は03年度から今年度まで、事故米を粉にして工業用のりなどの原料に加工するとして国から非食用の事故米計約1779トンを購入。実際は、佐賀県や鹿児島県の仲介業者や焼酎メーカーなどに転売していた。転売が確認された米は、メタミドホス混入の中国産約295トンのほか、発がん性のカビ毒「アフラトキシンB1」に汚染されたベトナム産などの約3トン。いずれも国が世界貿易機関(WTO)の協定に基づくミニマム・アクセス(最低輸入義務)枠で輸入した。

 8月末、事故米の不正流通をしているとの匿名の通報が同省にあり、同省が立ち入り調査を実施。メタミドホス0.05ppm(残留基準は0.01ppm)が検出された中国産の事故米を、06年度と07年度に同社が計約800トン購入。そのうち、約295トンが食用として転売されていたことを確認した。

 さらに、アフラトキシンB1が0.02ppm検出されたベトナム産の事故米を04年度に同社が約3トン購入。鹿児島県などの焼酎メーカー3社に販売されていた。仲介業者に転売された事故米がさらに転売され、一部が別の鹿児島県などの焼酎メーカーに渡っていた。焼酎以外どのような加工会社に流通したか、農水省が調査中だ。

 メタミドホスは中国製冷凍ギョーザ事件でも混入が確認され、同事件では最高で基準値の10万倍超が検出されている。アフラトキシンB1は、コウジカビの一種から生まれ、自然界で最強の発がん物質とされる。

 農水省の聴取に対し三笠フーズは「メタミドホス混入米は転売前に検査をして問題ないと判断した。カビの米は表面を削って転売した」と説明している。同省は「今のところ安全性に問題はないと考えており、転売先などについては、混乱を招く恐れがあり公表できない」としている。【奥山智己、夫彰子】

 ◇事故米
 国が買い取って保管、販売する政府米(外国産を含む)のうち、水にぬれたりカビや基準値を超える残留農薬が検出されて食用に回せない米。工業用のりなど用途を限定して販売される。農水省によると03年度~08年7月に計約7400トンを販売し、三笠フーズを含む計17社が購入した。価格は1キロ当たり10円前後で、せんべいや酒の原料として売られる食品加工用米の5分の1ほど。


事故米、という単語は初耳だったのですが。なるほどねえ。そんな流通もあるもんだ。
ちなみに二等米、割れ米などもあるらしい。このへんはいいとこ米粉向けでしょうね。

米の規格をしらべるとおもしろいかもね。


 ・乳白・・・栄養が行きわたらず白くなった米
 ・未熟米・・・痩せてすじばっているもの弱体な米
 ・砕粒・・・砕けたお米
 ・き形粒・・・虫・熱・細菌・カビなどが原因により損傷を受けた粒
 ・着色米・・・虫・熱・細菌・カビなどが原因により色がついた粒

 ・「***」では未検査米、二等米、三等米、規格外、古米の仕入れは一切しておりません。


そういや、国産保護の関係もあってか、輸入米はすべて2~3年保管、古米にして市場放出だとか。なんですかそれは。


しかし、今回ぐだぐだなのが社長の言葉。いや、どこの社長さんも同じですが。

事故米転売:「現場が」「社長指示」本社と工場、主張対立

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080906k0000m040132000c.html


 「社長の指示に基づいてやった」「大変申し訳ない。心の底から謝罪申し上げます」。福岡県筑前町にある三笠フーズの工場では、前工場所長の宮崎雄三営業課長(49)が硬い表情で説明に当たった。

 事故米の転売について「本社の指示があり、指示通りのことをした。業務なので従った。あくまでトップと話し合ってやった。問題はないと思っていた」と釈明した。報道陣から認識の甘さを問われると「お答えする言葉がありません」と繰り返した。


中略


 一方、大阪市北区の商業ビルにある三笠フーズ本社では、財務担当のグループ会社の男性社員が報道陣に対応した。転売は九州事業部の判断で故意に行い、農水省に指摘されるまで本社は知らなかったと説明し、謝罪した。

 冬木三男社長はこの日、報道陣の前に姿を見せなかった。この社員は「社長と連絡が取れない。弁護士とは話をしているようだが……」と困惑した表情。社員によると、3日ごろ、宮崎課長から冬木社長に電話で報告があり、冬木社長は「そんなことやれと言ってないやろ」などと怒っていたという。

 同社は6日午前、記者会見を開いて、事情を説明する予定。



ちゅうのが一転


事故米転売:三笠フーズ社長「私が指示」 二重帳簿認める

http://mainichi.jp/life/food/news/20080906k0000e040040000c.html

米卸売加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が殺虫剤やカビに汚染された米を食用として転売していた問題で、同社の冬木三男社長(73)が6日午前、同区内で、問題発覚後初めて会見した。冬木社長は「私から指示した。利益が出るということで私が決裁した」と述べ、転売を指示していたことを認めた。また同社が、不正を隠すため二重帳簿を作っていたことも明らかにした。

 冬木社長は会見の冒頭、「このたびは皆様に多大なるご迷惑と心配をおかけしました」と話し、深々と頭を下げた。そのうえで「現在、農水省の指導で製品の回収をしています」と語った。

 動機については「経営が苦しくてやってしまった」と弁明。「10年くらい前に買収した会社が(不正を)やっていた。5、6年前に(現場から)提案があり、私が『やれ』と言った」と不正のきっかけを説明した。

 流通経路に関しては「焼酎メーカー数社や製粉関係に売った」「菓子と焼酎、ブタの餌以外にはない」としたが、「調査を受けている段階なので」と具体的な転売先は明らかにしなかった。

 今回の米は、有機リン系殺虫剤のメタミドホスや発がん性カビ毒アフラトキシンB1に汚染されていたとされる。冬木社長は「(危険性の認識は)基本的には持っていた。深く反省している」と陳謝した。


しかしこれ、転売先が出たらえらいな被害が出そうです。
しかし偽装したのを200トンとして、通常の加工米と事故米の価格差40円/kgで800万円の粗利かあ。
たいした儲けにもならんような・・・。

事故米転売:業界「最悪の事態」、消費者団体は行政批判

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080906k0000m040160000c.html


 コメを使う加工食品の業界団体に驚きと困惑が広がった。また、消費者団体からは食品業界や行政への不信をあらわにする声が上がった。

 「食の安全が叫ばれている時に論外の出来事。何てことをしてくれたのか」。日本酒造組合中央会(東京都港区)の小野博通理事は怒った。同会は、清酒や焼酎の蔵元など約2000業者で構成され、今回転売先となった焼酎メーカーも属している可能性がある。

 せんべいやおかきなどのメーカー約500社で組織する全国米菓工業組合(同区)は、幹部が急きょ農林水産省に出向いて情報収集。今井教夫顧問は「米菓に使われているのかどうか……」と不安を隠さない。

 全国各地でコメのブランド化事業を手掛ける米穀店「スズノブ」(東京都目黒区)の西島豊造社長(45)は「最悪の事態だ。今年は食への不信感が高まる中でお米が見直され、米屋も元気が出始めていた。米業界も菓子、焼酎業界も停滞しかねない。どうやって信用を取り戻したらいいのか」と語気を強めた。

 また、日本消費者連盟(東京都新宿区)の富山洋子・代表運営委員は「業者はもちろん許せないが、さらにそれを見逃していた行政の手ぬるさにも怒りを覚える。食品偽装が続いて農水省は取り締まりを強化しているというが、形ばかりなのか」と批判した。


行政万能主義もいかがなものかと思うのですが。

ウナギ偽装:サンライズフーズを家宅捜索 愛媛県警

偽装ニュースのお時間です。

ウナギ偽装:サンライズフーズを家宅捜索 愛媛県警

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080906k0000e040038000c.html

サンライズフーズに家宅捜索に入る愛媛県警の捜査員=愛媛県伊予市宮下で2008年9月6日午前8時13分、柳楽未来撮影 愛媛県伊予市のウナギ加工会社「サンライズフーズ」による産地偽装問題で、愛媛県警生活環境課は6日、不正競争防止法違反(虚偽表示)と廃棄物処理法違反(事業系一般廃棄物の不法投棄)容疑で同社事務所など5カ所を家宅捜索、大山修人社長から任意で事情を聴いている。

 調べでは、サ社は今年7月ごろ、愛媛県産以外のウナギを原料にしたかば焼き約2トンを愛媛県産とし、関連会社を通して東京都の大手水産卸売会社「中央魚類」に約1000万円で販売した疑い。8月中旬にはサ社が管理する松山市浅海原(あさなみはら)のエスケイ養鰻(ようまん)場敷地内に、死んだウナギ数百キロを不法投棄した疑い。

 農林水産省は8月29日、JAS(日本農林規格)法違反でサ社に改善命令を出した。大山社長は「愛媛県産(としたもの)に高知、宮崎産が混じった。中国産はない」と話したが、同省などの調査で、大山社長が2億5000万円分の中国産ウナギのかば焼きを個人名で購入したことが判明している。


ウナギ偽装:サンライズ、誓約書で信用させる

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080830k0000e040052000c.html


 愛媛県伊予市のウナギ加工会社「サンライズフーズ」(大山修人社長)による産地偽装問題で、同社が東京都中央区の卸売業者「中央魚類」に産地を証明する書類と共に誓約書を出して信用させ、取り引きをしていたことが分かった。

 関係者によると誓約書は04年11月末、ウナギが愛媛県産であるとする松山市内の養鰻場の「出荷証明書」などと共に出された。ウナギ加工品を販売するにあたり、これらの書類の記載事項はすべて事実としたうえで、違反し損害を与えた場合は責任を負う、などとしている。

 中央魚類は98年からサンライズ社とウナギの取引を開始。04年になって、外部から東京都に「中央魚類が出荷しているものに中国産が使われている」との情報が寄せられた。照会を受けた中央魚類が都の担当者に相談したところ、疑惑を晴らすためにサンライズ社側から産地証明書や、国産以外は使わないという誓約書をもらうことなどを指導されたという。

 農林水産省によるとサンライズ社は08年1~5月、愛媛産ではないウナギのかば焼きを県産と偽って中央魚類に出荷。約1万9000匹が販売され、東日本のスーパーなどで売られたことが判明している。


誓約書一枚で物が売れるなら、なんでしょうね。
むしろ、中央魚類の責任逃れにしか見えません。
本当に確認したいならば、現地にいくべきでしょう。そしてそのコスト負担を消費者に求めていくべきでしょう。それが仕事ってもんだと思いますが。

2008年8月21日木曜日

今年に入って刑事事件化した主な食品偽装

偽装ニュースのお時間です。


【今年に入って刑事事件化した主な食品偽装】

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/m20080730017.html?C=S


 1月 徳島県の食品会社「鳴門海藻食品」などが中国産のワカメを鳴門わかめとして販売
 3月 静岡市の商社「東海澱粉」が台湾産ウナギを国産と偽装して販売
 4月 長崎県の食品メーカー「ニチエイ食品工業」などが中国産冷凍野菜を国内産と偽装して販売
http://gisounews.blogspot.com/2008/05/blog-post_28.html
 5月 滋賀県の米穀販売会社「今利商店」が銘柄を偽装したコメを販売
    大阪府の水産卸売り大手「大水」などがタイ産のチリメンジャコを淡路産として販売
http://gisounews.blogspot.com/2008/08/blog-post_18.html
 7月 大阪市の水産物輸入販売会社「魚秀」と神戸市の水産物卸売会社「神港魚類」が中国産ウナギを愛知県三河一色産と偽装して販売
    丸明が等級の低い牛肉を飛騨牛と偽装して販売
http://gisounews.blogspot.com/2008/08/blog-post_6440.html
    東京都の食肉卸小売業「山形屋」がブラジル産の鶏肉を国産と偽り、千葉県浦安市の小中学校の給食用に納入


    山口県の水産物加工卸売会社「エツヒロ」が中国産フグを国産と偽り販売
http://gisounews.blogspot.com/2008/08/blog-post_21.html


こうしてみると、アンテナ低いなあ。頑張ります。


東海澱粉、wikipediaの編集合戦が面白かったです。
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E6%BE%B1%E7%B2%89&diff=next&oldid=18368778とか。

差分を追っかけるといい感じに。これもたしか社内のIPからやってたんだよねー。

- なお、自社に都合の悪い事実は隠してしまおうという、愛社精神あふれるすばらしい社員が居る模様。


澱粉屋がなんでまたうなぎだったんだろうなあ?
うなぎのたれにとろみをつける澱粉つながり?

エツヒロ社役員、解雇の従業員に謝罪

偽装ニュースのお時間です。

エツヒロ社役員、解雇の従業員に謝罪

http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/yamaguchi/20080805-OYS1T00198.htm

 下関市の水産物加工卸売会社「エツヒロ」(森敏一社長)による産地偽装事件で、同社は4日、長門市仙崎の加工工場に先月末付で解雇した従業員を集め、同社役員が改めてこれまでの経緯を説明し、謝罪した。

 同社は事件を受けて賠償義務や売り掛け債務の凍結などが発生し、全従業員約50人に同社の廃業と解雇を通知していた。7月分の給料は支払われていない。

 この日の説明会には、パートの女性を中心に従業員約25人が出席。冒頭、工場長を務める役員が謝罪し、未払い給料など労働債権を確保する手続きを進めていることなどが報告された。


この事件の元は、2008年7月23日報道のコレ。


フグとアンコウ6トン偽装か 山口・下関の業者に是正指示

http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/nation/CO2008072301000764.html?C=S

 山口県下関市の水産物加工卸売会社「エツヒロ」が中国産のフグとアンコウの加工品を国産と偽装表示して販売したとして、農林水産省は23日、是正を指示した。同社がフグとアンコウ合わせて約6トンを出荷した疑いがあるとみている。同社は今年、中国産のフグを熊本県産や山口県産と偽って刺し身などに加工。中国産のアンコウを山口県産と偽装し、約1114キログラムをスーパーなどに販売した


お写真は社長の森敏一社長(56)でしょうか。

報道をまとめると、中国産のふぐ、アンコウなどを輸入、長門の工場で刺身などに加工。また、切り身を輸入、パン粉などを長門の工場でつけ、国産と表示していた、と。


フグ産地 偽装目的で輸入か エツヒロ 農水省が改善指示 「偽装の認識なかった」 社長会見



 水産物加工卸売会社「エツヒロ」(山口県下関市)が中国産のフグやアンコウの刺し身や加工品を国産と偽り販売していた問題で、農林水産省は23日、日本農林規格(JAS)法に違反するとして表示の改善を指示した。同社は中国産の輸入を始めた2005年から偽装を続けていた。同省によると、一度も中国産として販売した形跡がなく、同省調査関係者は「当初から偽装目的で輸入した疑いが濃く、極めて悪質」とみている。

 同省によると、同社は今年3月から6月にかけて、中国産のトラフグとシロサバフグ計約2トン、アンコウ約3トンを山口県長門市の工場で刺し身や湯引きの盛り合わせなどにパック詰めし、「熊本県」、「山口県」と記した表示ラベルを張って九州など各地のスーパーに出荷。中国から輸入したアンコウの切り身にパン粉を付けた空揚げ約1トンも、「山口県産」として販売していた。

 一度冷凍した刺し身に必要な「解凍」の表示も一部で抜けていた。

<中略>

 森社長によると、工場で中国産トラフグの産地確認が徹底せず、それ以前から使っていた「熊本県産」のシールを誤って使用したミスで「情報が工場に伝わっていなかった。製造ラインのチェックが甘かった」と弁明。約3年間、国産表示を続けたことについては「工場に出向く機会が少なく(誤表示に)気付かなかった」と釈明を繰り返した。



んなあほなー、という弁明ですね。美しくない。0点。
中国の加工工場の視察にも年2~3回行っていたってんですから。

で、九州の生協へも卸していた、と。

アンコウ鍋の代金を返金 エツヒロの産地偽装で生協

http://www.47news.jp/CN/200808/CN2008080401000457.html

 山口県下関市の水産物加工卸売会社「エツヒロ」による産地偽装事件で、生活協同組合連合会グリーンコープ連合(福岡市)は4日、エツヒロの「日本海産あんこう鍋(スープ付き)」(590-610円)に使われたアンコウが山口県産ではなく中国産だったとして、これまで販売した商品の代金を返金すると発表した。

 この商品は2003年12月から今年2月まで計約6万1000個販売。同連合がエツヒロの仕入れ伝票などを調べた結果、04年秋ごろからすべて中国産アンコウが使われていたことが判明。それ以前も山口県産は一部だった可能性があるという。

 エツヒロをめぐっては7月、農林水産省が中国産のフグやアンコウの加工品を国産と偽装表示して販売していたとして是正を指示。山口県警も不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで、本社を兼ねた社長の自宅を家宅捜索している。



生活協同組合連合会グリーンコープ連合
http://www.greencoop.or.jp/


お詫びとお知らせ
「エツヒロ」が製造・納入し、グリーンコープが「山口県産アンコウ」として組合員の皆さんに供給した「日本海産あんこう鍋(スープ付)」は、原料の「アンコウ」が中国産でした。お詫びの上、供給開始当初の
2003年に遡って、商品代金を返金いたします。

http://www.greencoop.or.jp/gnn_news/news_11.html

一、調査の結果、「エツヒロ」が製造した、「日本海産あんこう鍋(スープ付)」に「中国で水揚げされたアンコウ」が使用されていたことが分かりました。


(1)グリーンコープが取り扱ってきた「エツヒロ」の商品は10アイテムで、そのうち、「ふぐ」「アンコウ」を原料としている商品は以下の3品目です。


商品名 産地と魚種
天然真ふぐ刺身(紅葉おろし、ポン酢付) 山口県産の天然真ふぐ使用
日本海産ごまふぐ切身(鍋・唐揚用) 日本海産の天然ごまふぐ使用
日本海産あんこう鍋(スープ付) 山口県産のアンコウ使用


(2)グリーンコープでは、上のとおり、「エツヒロ」の「真ふぐ」「ごまふぐ」を原料とする商品は取り扱っていますが、「トラフグ」「シロサバフグ」を原料とする商品は取り扱っていません。

(3)グリーンコープ連合は、7月22日の報道を受けて、「エツヒロ」を訪問し、輸入した原料の使用がないかどうかの調査を行い、「エツヒロ」が原料を仕入れていた仕入先を訪問し「エツヒロ」への出荷実績を確認しました。また、「真ふぐ」「ごまふぐ」の日本における輸入の実態の調査も行いました。その結果、日本海産の「ごまふぐ」には問題ありませんでした。山口県産の「真ふぐ」には福井県産も使用されていました。申し訳ございません。

(4)しかし、「アンコウ」は、過去に遡って同様の調査を行った結果、「エツヒロ」は2004年秋から、山口県産ではなく中国から輸入された「アンコウ」を使用していることがわかりました。そして、2004年秋以前の原料についても、「山口県産」であることは書類等では確認することができませんでした。「エツヒロ」が2004年秋から中国産の「アンコウ」を使用し、その事実を隠していたことから、2004年秋以前も中国産の「アンコウ」が使用されていたと判断することとしました。

(5)なお、1997年のみ組合員の皆さんに供給した「天然ふぐ薄造り」「ふく刺身」は、「エツヒロ」に書類等がなくて調査ができませんでした。また、その他に「瀬付鯵開き」「子持ち宗八かれい」「いわし開き」「磯の串かつ詰合せ」「萩の氷温一夜干し」を組合員の皆さんに供給してきました。これらも「エツヒロ」に書類等がなくて調査ができませんでした。これらについては、摘発で偽装されていたとされた時期よりも以前であることから、今回の偽装事件とは関連しないと考えました。


二、グリーンコープが2003年12月から組合員の皆さんに供給してきた「日本海産あんこう鍋(スープ付)」の商品代金を返金させていただきます。

(1)「エツヒロ」は2004年秋から中国産の「アンコウ」を使用していました。また、2004年秋以前のものも「山口県産」であることは確認できませんでした。従って、2003年12月から組合員の皆さんに供給してきた「日本海産あんこう鍋(スープ付)」全ての商品代金を返金させていただきます。

(2)共同購入でご利用された商品代金は2008年8月次の請求書で返金させていただきます。店舗でご利用された組合員の皆さんは、店舗にお申し出いただき確認させていただいた上で、商品代金を返金させていただきます。誠にお手数ですが、ご利用の店舗にお申し出いただきますようお願いいたします。



三、「エツヒロ」は、「日本海産あんこう鍋(スープ付)」の商品仕様書には「山口県産」と記載していました。そして、その後、グリーンコープ連合が商品仕様書の記載内容を確認した際にも、「仕様書どおりである」と応答していました。

(1)グリーンコープは、供給する商品の原料を厳密に確認するために、取引先・製造メーカーに対し、原料の内容を正確に把握し、商品仕様書に記載し、提出することを求めています。

(2)しかし、「エツヒロ」は、2003年に初めて提出した商品仕様書に「山口県産アンコウ」と記載し、2004年秋以降に「中国産アンコウ」を使用した段階でも事前に原料を変更する相談を行っていません。また、2007年10月に実施した商品仕様書の点検の際に、「商品仕様書(山口県産アンコウ)どおり」と回答し、さらに、2008年2月に実施した2007年度の商品点検の際にも、「商品仕様書(山口県産アンコウ)どおり」と回答し、「中国産アンコウ」を原料に使用していることを隠していました。

(3)グリーンコープは、全ての商品の仕様を商品仕様書で確認・管理し、グリーンコープ商品生産・製造認証システムにより、年1回商品仕様書どおりに製造されていることを確認しています。しかし、今回の原料産地の偽装が判明しました。そこで、2008年8月1日に、全てのお取引先に、あらためて、全ての商品が商品仕様書どおりに製造されていることの点検・確認を行い、報告いただくようにお願いしました。また、「エツヒロ」が、グリーンコープの点検・確認に対しても、嘘の回答を届けていたことを踏まえて、順次、グリーンコープ連合から立ち入り調査を行います。まず、水産加工品の商品(369アイテム、87工場)の立ち入り調査を開始します。


組合員の皆様の信頼を裏切ることとなり、本当に申し訳ございません。グリーンコープは、これからも「安心・安全な食べもの」をお届けできるように、商品の管理を徹底していきたいと考えています。今後もグリーンコープ商品をよろしくお願いいたします。



つまり、書類はきちんとしていたから信じてたのにだまされてましたごめんなさい、ってか。

(5)も気になりますね。書類もないし、偽装してないっぽいから対象外にします、と。
まあ、10年以上も前の話だし、いいでしょう、ということかしら。


しかしまあ、仕様書仕様書って、工業製品の世界ですな。まったく。

2008年8月18日月曜日

ジャコ産地偽装初公判、卸売り業者ら罪認める

偽装ニュースのお時間です。

「エッサホイサ…家族で偽装じゃこ詰め替え」
http://gisounews.blogspot.com/2008/05/blog-post.html
の続報です。

ジャコ産地偽装初公判、卸売り業者ら罪認める
2008.8.18 11:24
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080818/trl0808181126000-n1.htm


 大阪市中央卸売市場でタイ産のチリメンジャコが淡路島(兵庫)産と偽って販売されていた事件で、不正競争防止法違反(原産地偽装)の罪に問われた水産卸売り大手「大水」(大阪市福島区)社員、山本訓正被告(42)と仲卸業者「竹村商店」(同)役員、竹村章被告(60)の初公判が18日、大阪地裁(山崎威裁判官)で開かれ、両被告とも起訴事実を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、両社間の取引で竹村商店側に損失が生じ、これを穴埋めするために偽装が行われたと指摘した。

 起訴状によると、山本、竹村両被告は共謀し、今年1~2月、タイ産のチリメンジャコを「淡路島産」と印刷された段ボールに詰め替えて産地を偽装し、15業者に5キロ入り段ボール約580箱(計2900キロ)を約430万円で販売した。


刑事裁判ってえのは、結構時間がかかるもんですねえ。
もう秋ですがな。

2008年8月14日木曜日

にらい物産解散へ/海ぶどう偽装


偽装ニュースのお時間です。

ここんとこ、沖縄関係多いですね。
わりと緩やかな気風なのか、それとも相互監視が働いている証拠なのか。どっちなんでしょ。



にらい物産解散へ/海ぶどう偽装 宮城両取締役が謝罪

http://www.okinawatimes.co.jp/day/200808141700_03.html

 海ぶどうの産地偽装問題で、フィリピン産海ぶどうを県産と偽って販売したとして県から日本農林規格(JAS)法に基づく改善指示(指導)を受けた特産品卸会社「にらい物産」の宮城弘岩、宮城智吉の両取締役が十四日、記者会見した。智吉氏は「消費者、県の皆さまへ多大な迷惑を掛けた」と謝罪し、同社を早期に解散する方針を表明した。
 会見では冒頭、智吉氏が謝罪文を読み上げ、深々と頭を下げた。弘岩氏は横で立ったままだった。

 同社によると、二〇〇六年一月―〇七年九月、フィリピン産海ぶどうが混在した商品約十八万六千個を流通させたと説明。「どの程度の期間沖縄で養殖すれば県産品となるのか分からなかった。JAS法改定についても十分な理解がなかった」と弁明。沖縄物産企業連合の会長でもある弘岩氏は謝罪の言葉を述べたものの、「信用を高めるためとの要望があったので役員に就任したが、軽率だった」と経営への関与を否定。自身が県産品の普及活動に力を入れてきたことについては「穴があれば入りたいぐらいの恥ずかしさ」と述べた。


宮城さんはご兄弟なのでしょうか?



http://www.okinawa-takarajima.com/company/index.html

株式会社 沖縄物産企業連合は、代表者名は山城 加寿さんとなっておりますが。会長だから違うのかなあ。


山城氏が社長昇格 県物産企業連合2008年6月10日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-132988-storytopic-1.html

 健康食品などを販売する沖縄物産企業連合(那覇市)はこのほど宮城弘岩社長(68)が会長に就き、後任の社長に取締役営業部長の山城加寿氏(47)が昇格する人事を行った。
 5月21日付の株主総会後の取締役会で決定した。代表権のある会長に就任した宮城氏は「県物産品の販売をさらに盛り上げたい」と話した。
 山城氏は県物産公社で卸部門などを担当した後、2001年に物産企業連合に入社し、営業を担当。子会社のゆいワークス(那覇市)の社長も務め、携帯電話向け音楽配信事業なども担当している。

 山城 加寿氏(やましろ・かじゅ)。県物産公社営業本部第2課長などを経て01年沖縄物産企業連合入社。同年から取締役。久米島出身。


なるほどねー。
社長さんも、県の物産公社出身とかだったら、JAS法くらいご存知でしょう。知らない?


なんせ、これだけ店舗を出しておいて、またデパートのテナントなどに入ってる以上、「JAS法改定についても十分な理解がなかった」ってのはしらじらしい嘘としかいいようがないですね。ずうずうしいってば。

2008年8月12日火曜日

ブランド米偽装 店長「私が指示」 福岡の3セク 故意にシール張る

偽装ニュースのお時間です。


「ブランド米偽装 店長「私が指示」 福岡の3セク 故意にシール張る」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/40619


 福岡県築上町の第3セクターの農産物販売施設「物産館メタセの杜(もり)」が、未検査の米を同県産ブランド「夢つくし」などとして販売していた問題で、同館の柿本保人店長(69)が11日、西日本新聞の取材に応じ「私が店員らに指示した」と、故意の偽装表示を認めた。

 柿本店長は「検査米より安い未検査米6.6トンを、店内で消費者に売った。『夢つくし』などの表示シールの張り付けを店員に指示した」と語った。

 偽装販売は、人気のある夢つくしが売り切れたときに未検査米を偽装して補充したのがきっかけで、「よく売れたので続けてしまった」という。柿本店長は「辞職も考えている」と謝罪した。

 一方、同県農林水産部安全課が同日、日本農林規格(JAS)法に抵触する疑いがあるとして同施設から聞き取り調査した。

 調査には行橋農林事務所、町職員も同席。米売買の納品書や領収書などの関係書類を提出させ、柿本店長から約2時間、説明を受けた。同課は「資料を持ち帰り、検討する」としている。


JAを通さない、自主流通米を「ゆめつくし」と表示して販売したんですな。

「築上町「メタセの杜」 米表示偽装で県の調査始まる 店幹部から聞き取り 町も同席 真相の解明本格化」

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/40590

築上町の第3セクター「物産館 メタセの杜(もり)」で発覚した米販売での表示偽装問題は11日、県農林水産部が物産館幹部から聞き取り調査を行うとともに、町も調査に同席、偽装に至った真相の解明が本格化した。

 同部の調査は物産館の施設「国際交流会館」で行われた。米の仕入れから販売までの流れが判明する納品書、領収書などの書類が次々に持ち込まれ、柿本保人店長(69)が説明。米倉庫や精米機なども視察し、カメラに収めていた。

 物産館の運営会社「ついきプロヴァンス」の長濱達彦社長や、取締役の八野紘海・同町副町長の入室も拒んでの調査だった。八野副町長は「ことの粗筋は分かった。物産館に書面で報告をさせ、調査を重ねた上できちんと対応する」と述べた。

 物産館にはこの日も多くの買い物客が訪れていた。旅行中に立ち寄った北九州市内の女性は「消費者をだますようなことはしないでほしい」と怒った。野菜の出荷に来た同町の農業男性は「他の商品まで信用を失う。メタセの杜のイメージダウンだ」と憤慨していた。


報道の写真を見る限り、農家で個袋に詰めるのではなく、店側で詰めてるのですね。
それで表示をするためには、米販売の資格を取らなければいけないのかな。


まあ、ブレンドがおおいもんなあ。コシヒカリにしたって、魚沼ばかりあんなに出るわけねーだろってば。

マンゴー、また産地偽装か 沖縄県警が捜査

偽装ニュースのお時間です。

先日に続いて、マンゴーの偽装。

「マンゴー、また産地偽装か 沖縄県警が捜査」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/40306


沖縄県うるま市の40代の男ら3人が、台湾産マンゴーを沖縄産と偽って販売していた疑いがあり、沖縄署などが不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で捜査していることが10日、分かった。既に男の自宅などを家宅捜索。全員容疑を認めており、近く立件する方針。

 沖縄署によると、男は知人の女2人と共謀し、今月6日に台湾産マンゴー約300キロを空路で輸入。うち約150キロを事前に調達した「沖縄産」と表示された箱に詰め替え、自宅近所の路上で販売するなどした疑いが持たれている。同署が9日の捜索でマンゴーや箱を押収した。

 沖縄県内では先月末に浦添市の通信販売会社が、やはり台湾産のマンゴーを宮古島産と偽って販売した疑いが浮上したばかり。男は「借金があったので仕方なくやった。もうけられると思った」と供述しているという


マンゴーって、そんなに路上で売れるものなの?
300kgってえと、そこそこ嵩があると思うのですが、まさか常温保存ではないでしょうし。
なんとなく、きなくさいなあ。

愛媛の2社、期限切れ牛丼を再加工…東京の業者が依頼

偽装ニュースのお時間です。

ちょっと毛色が変わって、再加工して出荷、とのニュース。

「愛媛の2社、期限切れ牛丼を再加工…東京の業者が依頼」
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20080812-OYO1T00471.htm?from=main1

愛媛県の冷凍食品加工会社など2社が、東京都内の食品輸入会社「アイ・ビー・シー」から仕入れた賞味期限切れの冷凍の牛丼の具のパックなど計約27トンを再加工し、賞味期限を改ざんするなど食品衛生法に違反したとして、同県は12日、2社に改善勧告し、出荷製品の自主回収を指導したと発表した。2社は「アイ社に頼まれてやった」と認め、うち約1・5トンは大阪市内の卸会社に販売された。一部は業務用として流通しているが、健康被害の届け出はないという。

 県の発表によると、2社は伊方町の冷凍食品加工業「セトフーズ」と、今治市の食品加工会社「マックスプロダクト」。県は情報提供を受け、5、6日に、両社を立ち入り調査した。

 セ社は5月から今月にかけて13回、アイ社から賞味期限切れのブラジル製牛丼パック(1袋155グラム入り)など計約24・5トンを仕入れて解凍。100袋分を1袋にして再凍結させて箱詰めにし、新たに賞味期限を1年後と改ざんしたラベルを張り、約22・3トンをアイ社に送った。

 仕入れ時点ですでに1年前に賞味期限が過ぎていたものもあった。セ社は県に「賞味期限の日付はアイ社からファクスで指示を受けた。流通先は知らない」としている。

 マ社は1月以降22回、アイ社から賞味期限切れの牛丼パック約3・3トンを仕入れ、タマネギなどの具材を加えて再加工し、1年~1年半の賞味期限にして計約4・9トンをアイ社に送り返した。マ社は県に「賞味期限が過ぎているのは知らなかった」としているという。

 アイ社は東京都中央区の調査に「予想以上に売れなかったのでセ社に偽装を指示し関西方面に出荷した」と説明しているという。


流通先は知らないって。
こういうのって、どこに行くんでしょうね。どっかの牛丼フェアでないことを祈ります。

ちらっと○天とかで見てみましたけど、そんなにやすくないなー。
やー、炎天とかじゃないよね?w

2008年8月7日木曜日

丸明の飛騨牛偽装

偽装ニュースのお時間です。

偽装としては旧聞に属しますが、そろそろ情報も出揃ったかな、と。
そもそもは、2008年6月半ばに垂れ込みでもあったのかな。

「「飛騨牛」と偽り格下肉販売 岐阜・養老の小売業者」
http://www.asahi.com/special/071031/NGY200806200009.html

岐阜県食肉事業協同組合連合会(県肉連)の役員に社長が名を連ねる食肉卸小売業「丸明(まるあき)」(本社・岐阜県養老町)の店頭で長年、肉質の要件を満たさない格下の牛肉がブランド和牛「飛騨牛」として販売されてきたと、同社の現職幹部が朝日新聞社の取材に証言した。農林水産省も20日、事実関係の調査に乗り出した。

 一部商品の現物や内部資料などからも表示を偽装した可能性が浮上しており、「日本農林規格(JAS)法や生産流通の履歴を管理する牛肉トレーサビリティー法に触れる恐れがある」(農水省)という。吉田明一社長(65)は「私は知らない。(偽装があったとすれば)従業員がやったことだ」と否定している。

 飛騨牛の認定要件のうち肉質については、日本食肉格付協会(本部・東京)のランク付けで最上級の5等級~標準の3等級とされている。

 証言を受け、記者が13、14の両日、店頭販売の丸明養老店で複数の商品を購入し、このうちパック詰めの精肉「飛騨牛赤身焼肉用」(100グラム=350円)に張られたラベルの個体識別番号などから肉質等級を調べたところ、飛騨牛ブランドでは販売できない2等級だった。仕入れ先は県畜産公社(岐阜市)と飛騨食肉センター(同県高山市)で、本来なら「岐阜県産」「飛騨和牛」などとしか表示できない。

 入手した内部資料によると、県畜産公社から仕入れた牛肉は、本社近くの同社加工工場から養老店へ運ばれた時には「岐阜県産和牛」と正しくラベル表示されていた。

 同社幹部の証言では、このパック詰めは1日に50~60キロは売れる主力商品。従業員が店舗内で肉をトレーに詰めていると、吉田社長は「(飛騨牛以外の牛肉を)混ぜてしまえ」などと指示。逆にいさめられると、「消費者は等級までは調べない」と話したという。「偽装は少なくとも15年前から続いている」と幹部は言う。

 同社は養老店も含め岐阜県に販売店計3店舗のほか、高山市と名古屋・栄などで飛騨牛専門レストラン計4店舗を経営。インターネットで全国に通信販売もしている。民間調査機関などによると、07年の売上高約100億円。東海、北陸地方で系列店を含め100店舗以上を展開する岐阜県の大手スーパーにも牛肉商品を卸している。

 吉田社長が理事を務める県肉連は、岐阜県の官民でつくる飛騨牛銘柄推進協議会の構成団体になっている。取材に対し、吉田社長は「従業員がやっていたとしても、経営者としての責任はとらない」と話している。



どんなグレードだったのか、というと

飛騨牛偽装、従業員「9割以上が格下の肉」と証言
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080622-OYT1T00698.htm

 岐阜県養老町の食肉卸売会社「丸明(まるあき)」(吉田明一社長)が、ブランド和牛「飛騨牛」を偽装表示していたとされる問題で、養老店で「飛騨牛」と銘打って販売していた牛肉について、「肉の9割以上が、飛騨牛の基準(3等級以上)に満たない格下の2等級肉だった」と、複数の従業員らが22日証言した。

 従業員らは「2等級を混ぜていたというよりも、飛騨牛と偽って2等級の肉を売っていたようなものだ」と話している。


だれがうまいこと(ry


最初は、俺は知らない、やってても辞めない」と言ってた社長ですが、


飛騨牛偽装の丸明・吉田社長が退任
http://www.asahi.com/national/update/0801/NGY200807310008.html

格下の牛肉を「飛騨牛」と偽装販売したなどとして、岐阜県から日本農林規格(JAS)法などにもとづく業務改善指示と営業自粛を求められた同県養老町の食肉卸小売業「丸明」は31日、吉田明一社長が8月1日付で社長と取締役から退くと発表した。引き続きオーナーとして同社を率いる。吉田氏は6月26日の会見で、不正を指示したことを認めて謝罪し、社長を辞めて一社員として出直す意向を示していた。

 丸明によると、吉田氏の社長退任は7月24日の取締役会と株主総会に提案され、承認された。後任社長は吉田氏と血縁のない社員の山田哲也氏(33)。社内の手違いで登記を急いだため、登記簿には同日付で就任と記載されたが、8月1日付で新体制が発足する。

 同社の高木晋吾広報担当は「吉田社長は、辞任してもオーナーであることは変わらず、役員も親族のままでは体制改善にならない」と述べ、山田氏が親族ではないことが起用の理由であることを強調した。

 山田氏は入社して約3年だが、工場長業務を代行するなど社内業務に精通している。


若いですねー。オーナーに逆らえる発言力があるでしょうか?
現場には精通していても、食肉業界のあれやこれやがあるんでしょうね。


一月もたたずに、テナントは閉鎖

丸明がラシック撤退
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/ntok0058/list/200807/CK2008071202100005.html?ref=rank

 岐阜県養老町の食肉卸小売業「丸明(まるあき)」による飛騨牛偽装表示事件で、丸明が名古屋市中区の三越の専門館「ラシック」の直営レストラン2店舗を閉店したことが分かった。

 2店舗は偽装発覚直後の6月21日から「営業休止」となっていたが、再開することなくラシックから撤退することになった。刑事事件に発展し、事業の縮小を余儀なくされた。

 岐阜県高山市の食品スーパー、バロー高山店内にある精肉店「飛騨高山バロー店」も撤退するという。この店は農林水産省や岐阜県の立ち入り調査を受けている。

 関係者によると、丸明側が「営業再開は困難」との意向をラシック側に伝え、10日付でテナント契約を解除した。


業界団体も除名、ってどれだけの効果があるのか知りませんが。

丸明を除名処分 飛騨牛偽装で岐阜県肉連
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008080702000282.html

 岐阜県養老町の食肉卸小売業「丸明(まるあき)」による飛騨牛偽装事件で、同県食肉事業協同組合連合会(県肉連)は7日、緊急幹部会を開き、丸明の除名処分を全会一致で決めた。

 最も重い処分で、県肉連では初めて。熊崎金良会長は「一連の事件で同業者に対する消費者の信頼を失わせたことを重く見た」と述べた。

 県肉連は県内約130の食肉販売業者らで構成。丸明の吉田明一前社長が理事を務めていたが、事件発覚後の7月1日付で辞任していた。

 丸明は除名後も商売は続けられるが、県肉連の共同購買を利用して、焼き肉のたれや調味料などを割安で仕入れるサービスを利用できなくなる。丸明は現在、県の指導を受けて営業を自粛している。


でもやっぱり懲りてないっちゅうか、消費者なめてますな。

「 「営業自粛徹底できず」 丸明側、事実認め謝罪 」
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20080801/200808010931_5410.shtml

養老郡養老町の食肉卸小売業「丸明」による飛騨牛偽装問題で、県から営業自粛の指導を受けた翌日の7月30日に、同社が取引先の3業者に商品を渡していたことが31日、明らかになった。高木晋吾飲食部統括部長は同日、報道陣の取材に対し事実を認め「販売責任者が自らの一存で、商品の製造から配送までを本部を通さずに行ってしまった。指揮命令系統がばらばらなこの古い体制は問題で、今後改善すべき最大の項目」と語り、謝罪した。

 同社はこの日、吉田明一社長の退任と新社長就任を発表した。

 会見には吉田明一前社長も同席。同社の説明によると、営業自粛の指導を受けた29日午後6時から、幹部らが本社で今後の対応を協議し、配送の全面禁止を決定。配送責任者ら2人で同日夜から翌30日午前にかけ10数社の取引業者に電話で営業自粛を連絡した。

 商品を渡した3業者については連絡がつかなかったという。渡した商品の一部は代金を決済済みだったといい、販売責任者は社内の調査に対し「長年の付き合いがある業者だったこともあり、むげに断ることもできず商品を渡した」と説明しているという。

 高木部長によると、販売責任者は吉田前社長の妹(55)で、「配送禁止を徹底できなかったことを申し訳なく思う。(吉田前社長の妹に対し)社内での処分について調整している」と述べた。


「丸明の期限切れ肉処分で協議 結論持ち越す」
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20080807/200808070906_5463.shtml

 養老郡養老町の食肉卸小売業「丸明」による飛騨牛偽装問題で、県から焼却処分するよう指導を受けている同社の保管する大量の期限切れ肉について、処理計画で処分施設とされる南濃清掃センター(同町有尾)を運営する南濃衛生施設利用事務組合は6日、受け入れの是非を協議した。食肉について「一般ごみか産業廃棄物かの判断について慎重に検討を進めるべき」として、結論は近く開く次回協議に持ち越しとなった。

 県の調査では、同社の本社工場と第3工場に、賞味期限切れ肉と加工日不明の肉が計319トンあることが確認されている。同社が先月15日付で県に提出した処理計画では、約10週間かけて同センターで焼却するとしている。

 同組合は海津市、養老町、不破郡関ケ原町で構成。3市町の担当課や組合関係者によると、同社の保管する食肉について、産廃に当たるか一般ごみか組合内で見解が分かれているという。同組合議会関係者は「食肉の処理について間違った前例を作ってしまうことには慎重にならざるを得ない」と話している。

 県によると、丸明の処理計画策定時に同社に対し、対象の食肉は一般ごみに当たるという認識を伝えたという。県は「受け入れられるのを待つしかない」としている。



いったい、なにを信頼すべきか。それは自分の舌なんでしょうね。
消費者がラベルや値札にまどわされず、良いものを選んでいく。
それが「食育」だと思うのですが。

リンゴジュースで不正表示、輸入果汁原料を「青森県産」

偽装ニュースのお時間です。

リンゴジュースで不正表示、輸入果汁原料を「青森県産」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080804-OYT1T00411.htm

青森県は4日、青森県弘前市のリンゴ加工品製造・販売会社「青森県果工」(佐々木隆夫社長)が、産地や加工法を偽装表示した飲料製品などを販売したとして、日本農林規格(JAS)法違反で業務改善を指示した。

 県によると、青森県果工は昨年7月から今年6月、紙パック入りの果汁入り飲料「バーモントリンゴ酢」(1リットル)について、中国などからの輸入濃縮果汁を原料にしたのに「青森県産りんご果汁使用」と表示し、約5キロ・リットルを販売。

 同じ時期に、「あおもりアップル」(1リットル)など4種類の商品についても、濃縮果汁で作ったのに「りんごジュース(ストレート)」と表示し、少なくとも計112キロ・リットルを販売していた。

 県の調査に対し、2年ほど前から不正表示をしていたことを認めたという。

 佐々木社長は読売新聞の取材に対し、「原材料の品不足と高騰により、悪いとは知りつつ、すべて私の指示でやった」と話した。

(2008年8月4日13時55分 読売新聞)



この結果

「青森県果工」リンゴジュース偽装販売 40歳代の工場長が3日に自宅で自殺

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00138105.html

青森・弘前市のリンゴ加工品製造販売会社がリンゴ果汁の産地を偽装していた問題で、この会社の工場長が自殺していたことがわかった。
自殺していたのは、弘前市にある「青森県果工」の40歳代の工場長で、3日に自宅で自殺したという。
「青森県果工」をめぐっては、4日、輸入したリンゴを使用した商品を青森県産などと偽って表示し、青森県がJAS(日本農林規格)法に基づく業務改善指示を行っていた。



OEMの商品も中止、回収

「青森県果工」リンゴジュース偽装販売 キユーピーなどが商品の一部自主回収発表
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00138022.html

青森県のリンゴ加工会社が、中国産リンゴの濃縮果汁を使って製造したリンゴジュースを国産と偽って販売していた問題で、この会社の原料を使ってベビー飲料を製造していたキユーピーなどは、商品の一部を自主回収すると発表した。
自主回収されるのは、キユーピーと、ベビーフード大手「和光堂」が販売するベビー飲料の一部商品。
両社はともに、青森県からJAS(日本農林規格)法による改善指示を受けたリンゴ加工会社「青森県果工(かこう)」が製造した濃縮果汁を原料に使用して、ベビー飲料を製造していた。
キユーピーと和光堂は、「安全性に問題はないが、消費者の不安に配慮し、自主回収をする」としており、今後は管理体制を強化し、再発防止に努めるとしている。



回収したところで、なんの問題解決にもなってないんでしょうけど。

2008年8月2日土曜日

台湾産マンゴー 宮古島産偽装疑い

偽装ニュースのお時間です。


台湾産マンゴー 宮古島産偽装疑い・・・沖縄署、浦添の業者捜索

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okinawa/news/20080801-OYT8T00268.htm

沖縄県浦添市の通信販売会社「美(ちゅ)ら島フーズ」が、台湾産のマンゴーを同県宮古島産と偽って全国に販売していた疑いが強まったとして、県警沖縄署が不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で同社を捜索していたことが分かった。

 発表によると、同社はインターネット上のサイトでマンゴーを販売。実際は台湾から輸入した物に「宮古島産」と書かれたシールを張り、箱に詰めて発送していた疑い。

 同署は7月下旬に同社を捜索し、関係書類や台湾産マンゴーを押収。社長から任意で事情を聞き、産地偽装して発送した時期、量などを調べている。

 同社のサイトでは問題のマンゴーを、「沖縄宮古島産完熟アップルマンゴー」「通常(1キロ当たり)8700円が超破格4980円」として販売。生産者名も掲載していた。

 県中央卸売市場などによると、店頭価格は1キロ1万円を超すものもあり、台湾産の5~6倍だという。



「美(ちゅ)ら島フーズ」
http://local.yahoo.co.jp/detail/spot/71d4571275c37b259be7e59d0d78f8b2/

沖縄県浦添市字沢岻769-4
問い合わせ先: 098-871-2424



マンゴー偽装、美ら島フーズが認める 台湾産を「宮古島産」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080801/crm0808012342032-n1.htm

台湾産マンゴーを宮古島産と偽って全国に販売していたとして、沖縄県警沖縄署に不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで捜査されている通信販売会社「美ら島フーズ」の玉城理社長が、任意の調べで偽装を認めていることが1日、分かった。

 沖縄署は7月25日、同社を家宅捜索し、「宮古島産」と書かれた箱に表示シールを張られて詰められていた台湾産マンゴー約1トンを押収。玉城社長が箱やシールについて「(JAなどを通さず)印刷会社から直接購入した」と話したことも判明した。

 沖縄署は偽装が恒常化していた可能性があるとみて押収した帳簿類などを調べるとともに、関係者からさらに事情を聴くことにしている。


印刷会社から直接、かあ。
確信犯ですね。

2008年6月28日土曜日

偽装ニュースのお時間です。

ってか、みんな偽装しすぎ。

2008年6月17日火曜日

産地偽装:「一色うなぎ」72トン、偽証明書に気づかず

偽装ニュースのお時間です。

産地偽装:「一色うなぎ」72トン、偽証明書に気づかず
http://mainichi.jp/life/food/news/20080617dde041040052000c.html

愛知県一色町の「一色うなぎ漁業協同組合」(大岡宗弘組合長)が17日、1~4月に同組合が一色産として販売したうなぎ72トンの産地に誤りがあったと発表した。埼玉県の商社から仕入れたうなぎで、国の「食品表示110番」に寄せられた情報を基に愛知県などが調査したところ、具体的な産地が特定できず、産地証明書の偽装が分かったという。

 県は17日付で、組合に対し、証明書の確認などを徹底するよう文書で指導した。

 漁協によると、問題のうなぎは1月20日~4月22日、漁協が商社から購入し、東海、関東の卸業者や加工業者に販売した。添付された産地証明書の偽装に気づかず、一色産として売ったという。

 うなぎは複数の場所で育てられるケースがあり、飼育期間が長い方を産地として表示する。大岡組合長は「漁協の確認不足もあった。迷惑をかけたことをおわびします」と話した。一色町のうなぎ生産量は市町村別では全国1位。【秋山信一】

毎日新聞 2008年6月17日 東京夕刊


具体的な産地の特定、ってそりゃ名札もついてないしねえ。
書類での確認ができなかった、ということかしらん。

報道によって、台湾産を国産に偽装、と鹿児島産を一色産に偽装、の二通りあったけど、実際はこういうこと。

輸入ウナギを国産と偽装販売 愛知の一色漁協
http://www.asahi.com/national/update/0617/TKY200806170183.html


 養殖ウナギの生産量日本一の愛知県一色町にある一色うなぎ漁業協同組合が、台湾から輸入されたウナギを「国産または一色産」として販売していたことが農林水産省などの調べでわかった。少なくとも今年1月から4月にかけて計約70トンに上るとみられる。愛知県は17日、日本農林規格(JAS)法に基づき、同漁協に改善を指導した。

 漁協側は「輸入業者から持ちかけられた」と釈明し、ホームページに消費者へのおわび文を掲載した。

 現行のJAS法では、ウナギは養殖期間のより長い産地を記すことが認められている。日本のウナギ業界の一部では、成魚になる前の幼魚(クロコ)を台湾へ輸出して台湾の池で育て、日本での養殖期間の方が台湾より長いうちに逆輸入して、「国産」として販売する「里帰りウナギ」の手法が広まっている。


 農水省などによると、同漁協は、育ちの悪かった「ビリ」と呼ばれる、成魚になる前のクロコ計約18万匹を、徳島県のウナギ卸業者に販売。クロコは鹿児島県のウナギ輸出業者を介して台湾の養殖業者に渡った。だが、農水省などが追跡したところ、一色産のクロコが台湾の池に入ったことは確認されなかった。

 さらに、台湾から輸入された約70トンについての書類を調べたところ、台湾からは計約26万匹に増え、さいたま市の輸入業者「山商水産」を通じて同漁協に逆輸入されていた。農水省はほとんどが台湾産だったとみている。

 同漁協の大岡宗弘代表理事組合長(64)は「輸入業者(山商水産)から、書類がそろっているので『国産または一色産』と表示できると持ちかけられた」と説明。今回指導を受けたウナギは生きたまま十数社に販売され、すでに消費されたものも多いという。

 同漁協は年間約4300トンの養殖ウナギを販売。一色町のウナギ業者は昨年、知名度を高めるため、「愛知三河 一色産うなぎ」の地域ブランドの認証マークを作り、同漁協はマークを管理する普及協議会の事務局となっていた。

 山商水産の山田順二社長は「台湾から輸入する際の匹数までチェックしておらず、台湾の養殖業者が匹数をかさ上げして戻したことに気がつかなかった」と話している。

 今回の件を受けて、農水省は18日にもウナギの業界団体に、養殖した最終地を表示するよう文書で指導する方針。(歌野清一郎)


つまり、里帰りうなぎではあるものの、26万匹のうち、18万匹でしかなかった、ということか。72万トンで26万匹、てことは、一匹2.7kg。そこそこ大きくなってるわけですね。
だれがカウントしてるんだか。

うなぎの養殖方法はこちらの記事が詳しいですね。

鹿児島産ウナギを「一色産」 愛知県、漁協を行政指導
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008061702000278.html

 
県の調べで、仕入れ業者は、同様に3カ月間台湾に輸出された鹿児島産ウナギを一色産と取り違え、産地証明書を「一色産」としていたことが判明。輸入数が出荷数を上回っているが、県は「漁協側に故意はなかった」として処分ではなく、文書指導にとどめた。

 一色町では、毎年11月には養殖池の水をいったん抜いて天日にさらし、12月から稚魚のシラスウナギを養殖し始める。池に残るウナギは台湾の業者に売却し、翌年に成魚として買い戻すが、ウナギは養殖期間の長い地域を原産地表示していいという。

 大岡宗弘組合長は「仲介の業者が間違えたとはいえ、関係の取引先や消費者の方に迷惑をかけた。おわびしたい」と話した。

 愛知県によると、JAS法では、ウナギが複数の産地で育てられた場合、最も飼養期間の長い場所を原産地として表示する。

 日本で育ったウナギの幼魚(黒子)を海外に1度、輸出し、一定期間、成育させた後に日本に逆輸入したウナギは「里帰りウナギ」と呼ばれ、国内での成育期間の方が長い場合は輸入品でも「国産」として表示ができる。

 同漁協は育ちの悪かった黒子1トンを昨年11月に徳島県の業者を介して鹿児島県の業者に販売。鹿児島県の業者が台湾の養殖業者に販売し、さいたま市の商社が今年1月から4月まで同漁協に約72トンを販売した。


しかし、それだけ輸送費をかけても割りに合うのだなあ、と。
もしかして、バラスト代わりに船倉に積んでるとか?まさかなあ。

2008年6月7日土曜日

返品そうめんを再出荷、賞味期限を付け直し

偽装ニュースのお時間です。

返品そうめんを再出荷、賞味期限を付け直し
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080606-OYT1T00908.htm

高級そうめんの製造、販売を手がける「森井食品」(奈良県桜井市)が返品されたそうめんに賞味期限を付け直して再出荷していたことがわかり、農林水産省は6日、同社に対し、日本農林規格(JAS)法に基づく改善命令を出した。

 農水省によると、森井食品は少なくとも7年前から、「伝承手延三輪素麺」などそうめん48商品について販売先から返品されたものを関連会社の「森島食品工業所」(三重県名張市)に包装し直させ、再包装した日を起点に新たに1年6か月の賞味期限を付けて出荷していた。

 森井食品ではその際、「箱詰日」の横に点が二つ印字してある特別な表示シールを張って、社内的に正規品と区別がつくようにしていた。社内では再出荷品を「てんてん商品」と呼んでいたという。再出荷された量は、昨年は1万1615セット(約1万4000キロ)、今年に入ってからだけでも556セット(約645キロ)あった。同社は、くずきり3商品についても再包装し、2年先の賞味期限を表示。

 森井食品は1887年創業の老舗。2002年7月にも長崎県などで製造されたそうめんに製めん地の表示をしないで「三輪そうめん」の名称を使用していたとして、JAS法に基づいて改善を指示されていた。

 桜井市三輪は日本そうめん発祥の地ともされ、「三輪そうめん」は全国的に知られている。

(2008年6月7日03時10分 読売新聞)


再犯かよっ。

一旦子会社に出荷、向こうで付け替えさせて賞味期限の延長、ですか。

そもそもそうめんなんて、寝かせたほうがうまいんだけどなあ。
ま、嘘はいけませんぜ。

とか思ってたら。

そうめん 賞味期限延ばし販売
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015090791000.html#



表示の付け替えは、森井食品からの指示で三重県名張市にある関連会社の「森嶋食品工業所」が行っていたということで、森嶋食品工業所に対しては三重県が改善を指示しました。これについて森井食品の森井一晶社長はNHKの取材に対し、「手延べそうめんはしばらく時間がたったほうがおいしく、業界の賞味期限の目安が3年半とされていて、その範囲内であれば品質に問題はないと思っていた。JAS法に関する認識が甘く、消費者に迷惑をかけたことを深く反省しています」と謝罪しました。そのうえで「今後は販売先から返品された製品については、すべて廃棄するよう改めたい。また、購入したお客さまから要望があれば返品に応じたい」と話しています。


そもそも、食品を返品するのはいかがなものかと思うのですが、やはり商習慣というのは改まらないものですねえ。

http://www.morii-foods.co.jp/

シンプルな・・・。

森井食品株式会社における手延べそうめん等の不適正表示に対する措置(改善命令等)について
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/kansa/080606_1.html

森井食品株式会社における手延べそうめん等の不適正表示に対する措置(改善命令等)について
森井食品株式会社(奈良県桜井市大字河西641番地。以下「森井食品」という。)は、自社が販売した手延べそうめん(商品名「伝承手延三輪素麺」ほか)について、販売先から返品された当該商品を包装し直し、新たな賞味期限を表示して、再度出荷・販売していたことを確認しました。
森井食品は、手延べそうめんに関する不適正表示によりJAS法に基づく指示を受けているにもかかわらず、上記の行為を行っていたことから、本日、森井食品に対して、JAS法に基づく改善命令を行いました。
併せて、上記の手延べそうめん以外にくずきり(商品名「葛きり」ほか)についても1.と同様の行為が確認されたことから、くずきりの不適正表示については、JAS法に基づく指示を行いました。


1 経過
1.近畿農政局が、森井食品に対し、平成20年5月12日から27日までの間、調査を行いました。

2.また、東海農政局が、森井食品の関連会社である森嶋食品工業所(三重県名張市赤目町相楽10番地。以下「森嶋食品」という。)に対し、同年5月12日から29日までの間、調査を行いました。

3.この結果、森井食品は、以下の不適正表示を行っていたことを確認しました。

(1) 自社が販売した手延べそうめん(商品名「伝承手延三輪素麺」等48アイテム)について、

(ア)販売先から返品された当該商品を包装し直し、再包装した日を起点として新たに1年6ヶ月先の賞味期限を表示して、再度出荷・販売したこと

(イ)このような行為は、少なくとも7年前から、森井食品が森嶋食品に行わせており、平成20年5月9日まで継続して行っていたこと

(ウ)当該商品を、少なくとも、平成19年に11,615セット(約14,000kg)、平成20年に556セット(約645kg)一般消費者向けに販売したこと

(2)自社を表示責任者としたくずきり(商品名「葛きり」等3アイテム)についても(1)の商品と同様に、

(ア)販売先から返品された当該商品を包装し直し、再包装した日を起点として新たに2年先の賞味期限を表示して、再度出荷・販売したこと

(イ)当該商品を、少なくとも、平成18年1月18日から平成18年4月11日までの間、約270kgを一般消費者向けに販売したこと

4.事実と異なる賞味期限を表示したことは、JAS法第19条の13第1項の規定により定められた加工食品品質表示基準(平成12年3月31日農林水産省告示第513号)第6条第3号の規定に違反するものです。

5.森井食品は、手延べそうめんに関する不適正表示(長崎県で生産されたそうめんに「三輪」の産地名を表示し、製めん地(長崎県)の表示をしないで販売)により、平成14年7月23日に農林水産大臣からJAS法第19条の9第1項の規定(注)に基づく指示(5.において「指示」という。)を受けていたにもかからわず、上記3.(1)の行為を行っていました。

よって、森井食品は、農林水産大臣から表示事項を表示し、遵守事項を遵守すべき旨を指示されたにもかかわらず、正当な理由なく、その指示に係る措置をとらなかったものと判断しました。

(注)平成17年にJAS法が改正されたため、現在は第19条の14第1項の規定。

2 措置
手延べそうめんの不適正表示に対する措置として、森井食品に対し、JAS法第19条の14第3項の規定に基づく改善命令を発出しました。
併せて、新たにくずきりの不適正表示が確認されたことから、手延べそうめん以外の全ての商品についても表示の再点検を行う等、JAS法第19条の14第1項の規定に基づく指示を行いました。


つっても、指導なんすねえ。
いや、改善指示から改善命令にグレードアップ・・・。どう違うのん?

2008年6月5日木曜日

シジミの産地を偽装 外国産を島根産

偽装ニュースのお時間です。

シジミの産地を偽装 外国産を島根産 卸業者に改善指示 福岡県
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/26760?c=110

福岡県は4日、韓国産とロシア産のシジミを島根県産と偽って別の卸業者に販売したなどとして、日本農林規格(JAS)法に基づき、福岡市西区の水産卸売業の男性(59)に、口頭と文書で改善を指示した。福岡県内でシジミの産地偽装が発覚したのは初めて。

 県農林水産物安全課によると、男性は昨年7月から今年5月にかけ計49回にわたり、輸入業者から仕入れた韓国産とロシア産のシジミ計約74トンを「島根県産」と表示して県外の卸売業者1社に販売したという。

 農林水産省から情報提供を受けた県が5月31日、男性に聞き取り調査して、伝票などから偽装を確認した。県は、このシジミが島根県産として小売店などに流通しているとみており、他県にも情報提供した。シジミは原産地で大きく値が違い、国産に比べ安価な外国産を国産と偽装表示して販売するケースが全国で相次いでいる。男性は、仕入れ値の2割増し程度の値で販売しており、「知人から勧められてやってしまった。申し訳なかった」と話しているという。

=2008/06/05付 西日本新聞朝刊=


口頭と文書で改善指示のみなんですね。
九州農政局にも、6月5日現在情報なし。

http://www.maff.go.jp/kyusyu/

2008年5月28日水曜日

産地偽装 業者を逮捕 容疑で長崎県警 中国産野菜を「国産」

偽装ニュースのお時間です。

産地偽装 業者を逮捕 容疑で長崎県警 中国産野菜を「国産」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/25075

長崎県警は27日、中国産輸入冷凍野菜を国産と偽って販売したとして、不正競争防止法違反(原産地偽装)の疑いで、同県島原市の食品加工会社「ニチエイ食品工業」前社長児島栄一郎容疑者(25)=同県南島原市布津町乙=と父親で関連会社「日栄物流」前社長児島幸助容疑者(56)=同、ニチエイ食品工業営業部長上田峰子容疑者(45)=同市深江町丁=の3人を逮捕した。いずれも容疑を認めているという。

 調べでは、3人は4月8日、中国産冷凍インゲンの段ボール箱に「国内産」のシールを張り、約1・2トンを福岡市内の食品会社に販売した疑い。県警は同21日、同容疑で両社の事務所などを家宅捜索していた。

 県も今月16日、日本農林規格(JAS)法に基づき、両社に業務改善を指示。県の調査に対し、両社は昨年9月から今年4月まで、中国産冷凍インゲンと冷凍ゴボウを国産品と交ぜて「九州産」と表示し、計24トンを34都道府県の52業者に販売したと説明していたという。



親父が仕入れて運んで、息子が売って、てな家内制手工業だったんですね。


「産地偽装で県が表示是正指示 島原の食品製造2社に」
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20080517/03.shtml

県は四月十日、「中国産野菜を国内産と偽装している」との情報が寄せられたため、両社を計四回調査。県警も同二十一日、不正競争防止法違反(原産地偽装表示)の疑いで家宅捜索し、捜査している。

 県によると、両社は四月六日と九日、中国産と国内産のインゲンを混ぜて「九州産」と表示し、製造業者に少なくとも千百五十キロを出荷した。関東地方の小売店を通じて一般消費者に渡ったという。

 両社は「国産の野菜価格が高騰しているので安い中国産を混ぜて利益を上げようとした」と話しているという。

 県は昨年九月から今年四月の間に絞り、全国五十二の取引業者との流通状況などを調査。両社は国内業者から仕入れた中国産のインゲンとゴボウ十二トンずつを「九州産」と偽り製造業者に販売したと認めたが、伝票と帳簿類を焼却処分し証拠を隠滅したという。

 JAS法は従来、製造業者間などの取引の原産地表示は「任意」としていた。今年四月の法改正で、小売店を通じて一般消費者に販売される場合は途中の製造業者間などの取引でも表示が義務付けられ、今回はインゲンの一部が違反していたという。


任意だったのが、2008年4月の法改正でJAS法違反となった、と。
ええと、それだけしか問えないの?

わかっているだけで、

「島原の食品偽装:2社、証拠隠滅工作か 波紋広がる /長崎」
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20080517ddlk42040369000c.html

県は先月10日から計4回実施した立ち入り調査で、07年9月~08年4月までの売上帳簿などを調査。ニチエイ食品工業の児島栄一郎前社長や日栄物流の児島幸助前社長の県への説明では、同期間に販売したインゲン229トン、ゴボウ26トンのうち、少なくとも中国産12トンずつを国内産と混ぜて販売したという。インゲンは冷凍、ゴボウはカット野菜として販売されていた。

 しかし、同期間はJAS法の表示義務違反とはならず、同法が改正された4月1日以降の同月6日と9日の2日分、計約1150キロだけが違反とされた。



「中国産野菜偽装 学校給食での製品使用中止 福岡市教委」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/22943

 中国産の冷凍野菜を九州産と偽って出荷したとして、日本農林規格(JAS)法に基づき長崎県が「ニチエイ食品工業」(長崎県島原市)に業務改善指示を出したことを受け、福岡市教委は16日、学校給食で同社の全製品を使用中止にしたと発表した。

 同市の小中学校や特別支援学校は、昨年1月から今年4月9日までの間に同社の冷凍インゲンを計約6.4トン使用した。従来から食材の冷凍野菜は国産に限っており、同社の産地偽装疑惑報道(4月12日)以降の使用を中止した。これまで健康被害の訴えはなく、保存していた4月9日分の冷凍インゲンも残留農薬と細菌検査で問題はなかったという。

 同市教委は産地偽装の防止策として、生産者による産地証明の提出を納入業者に義務付け、確認を徹底するという。



被害がなくてなにより、といいたいところですけど。
所詮は紙での証明ですか。確認、てなあ。FAXでちらっと見て終わりでしょ?
農家さんから、おまえらヤギか、って揶揄されるわけですよ。


ところで、学校給食なんかは年間契約なんでしょうけど、途中で価格変更はできないんですかねえ。え?おまえらの予測不足?風を読んでいればわかってたこと?そんなデカルタンなこと言われても・・・。

2008年5月23日金曜日

国産高級牛肉、大阪の水産業者に返還へ

偽装ニュースのお時間です。

「国産高級牛肉、大阪の水産業者に返還へ」
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/94435.html


【苫小牧】国産牛肉をカニと偽り中国に密輸出しようとした事件で、税関が差し止めた高級国産牛肉が、密輸を試みた大阪の水産加工会社「藤田鯨販」に返還される見通しであることが二十二日分かった。

<中略>

今回、函館税関が押収したのは国産高級牛肉約三トン(時価二千四百万円相当)。現在は苫小牧市内の民間冷凍倉庫に保管されており、捜査当局は保管費を支払っている。



なんで国産牛肉を?と思ったら、ご禁制の品らしいですね。


「牛肉密輸 空路で持ち出し図る 事件以前に関係者」
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/94332.html

函館税関などの調べによると、関係者はキャリーバッグに国産牛肉を詰め込み、日本産牛肉の輸入を禁じている中国へ持ち込もうとして差し止められた。

 道警や函館税関などは、今回の事件以前に藤田鯨販が二度にわたり、今回と同じ手口で牛肉を中国に持ち出していた事実を確認している。道警などは空路での持ち込みの発覚が苫小牧港経由のコンテナを使った偽装密輸につながった可能性もあるとみて調べている。


キャリーバックで持ち込み→税関で差し止め→コンテナでGO!→二回は成功!ってことですか。
関空の持ち出し時に見つかったんですね。

「牛肉密輸出:「テイク」関係者、関空でも2度摘発」
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20080522ddj041040004000c.html

 調べなどによると、テイク社の関係者は今年初め、2回にわたって国産牛肉十数キロをキャリーバッグに隠して中国に不正輸出しようとしたが、いずれも大阪税関関西空港税関支署員に発見された。2回とも罰金などの行政処分を受けたという。道警は、摘発を逃れて空輸に成功したケースもあったとみている。

 中国は01年9月、日本国内の牛海綿状脳症(BSE)発生を理由に国産牛肉の輸入を禁止。それ以降、航空機の手荷物による持ち込みが相次いでいた。


ご禁制の品は、高くうれますなあ。日本国内の2~10倍の価格で販売されているらしい。
今回はちゃんと宮崎牛などを持ち込んでいたらしい。なんというか、生真面目な日本人だなあ。中国で適当に調達、偽装すればよかったのに(笑)


牛肉密輸出 決め手は最新エックス線 逮捕の社長「業績回復狙った」
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/94147.html

【苫小牧】国産牛肉を中国に密輸出しようとした大阪の水産加工会社社長らが関税法違反の疑いで逮捕された事件で、牛肉をカニと見せかける巧妙な偽装工作を見破ったのは、最新鋭の巨大なエックス線装置だった。中国向けの牛肉を貨物検査で摘発したのは全国初。

 牛肉を供給した大阪のテイク・ワングループは、藤田鯨販紋別工場が使うカニ出荷用の段ボール箱や梱包(こんぽう)用テープをわざわざ大阪に取り寄せ、牛肉を詰めて紋別工場に返送した。牛肉をそのまま同工場に送れば怪しまれるためとみられる。また、同工場で牛肉とカニをコンテナに混載する際は、発覚を避けるため、牛肉を一番奥、カニを手前に積んだ。

 これを見破ったのが函館税関苫小牧支署のエックス線コンテナ検査センター。長さ約百メートルのトンネル状で、コンテナを丸ごと“透視”できる。二〇〇四年に導入された道内唯一の施設。問題のコンテナは四月二日、同センターで検査。職員がモニターで画像を見ると、計九列の積み荷のうち、奥の三列の画像の色が濃かった。

<中略>

 藤田鯨販社長の藤田陽彦(あきひこ)容疑者(41)は道警の調べに対し、「会社の業績回復が狙い」などと供述。本業であるカニ輸出事業が安価な外国産の台頭で不振に陥ったため、中国で人気が高い日本産牛肉の密輸出で利益を得ようとしたとみられる。


このコンテナごと検査できる施設、神戸にもあるんすな。


藤田鯨販についてのメモ

http://www.kujiranomise.com/

設立:平成6年3月
〒550-0027
大阪市西区九条3丁目29-16
電話番号/FAX番号 06-6581-4888/06-6581-4900

紋別工場
北海道紋別市北浜2-8-5
(01582)7-5100

有限会社フジボウ
大阪市西区九条3丁目29-16
(06)6445-5688



社長 藤田陽彦(あきひこ)(41)=大阪市福島区野田=
藤田鯨販紋別工場長、平栗聡(44)=紋別市落石町四=
同社上海出張所長の中国人馬■(ましん)(38)
注:■は馬偏に辛

鯨ベーコンやカニの加工販売や輸出入を行っており、年商七億九千万円。紋別工場は約三年前に設置され、ズワイガニの脚などを関西方面に出荷している。

主要取引先:大阪魚市場(株)、(株)大水・大阪淡水魚貝(株)、(株)矢崎、(株)スイチョク、中部水産(株)、大海水産(株)、横浜魚類(株)、平八(株)、青森魚類(株)、ウロコ水産(株)、大栄太源(株)、他日本全国卸売市場荷受業者。

主要仕入先:グレンバラジャパン(株)、丸忠魚問屋、(株)武本商店、(株)大水、福岡県魚市場(株)、姫路魚類(株)、土佐魚類(株)、大分魚市場(株)



牛肉の供給元

テイク・ワングループ
http://www.takeone-g.com/(工事中)

http://store.shopping.yahoo.co.jp/tekeone/info.html

社長 松尾真之(まゆき)容疑者(52)

エッサホイサ…家族で偽装じゃこ詰め替え

偽装ニュースのお時間です。

タイトルが秀逸。スポニチより転載

http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20080523075.ह्त्म्ल

タイ産ちりめんじゃこが淡路島産と偽装され販売された事件で、淡路島産と印刷された段ボール箱への詰め替え作業は、大阪市の水産仲卸「竹村商店」役員竹村章容疑者(60)=不正競争防止法違反容疑で逮捕=の指示で家族らが行っていたことが23日、大阪府警生活環境課の調べで分かった。 大阪市の水産卸大手「大水」の販売担当社員山本訓正容疑者(42)=同容疑で逮捕=が「過去の取引で竹村商店に損失を与えたことがあり、埋め合わせ目的で偽装を持ち掛けた」と供述していることも判明、同課は裏付け捜査する。23日、両容疑者を送検した。 調べでは、竹村容疑者の指示を受けた家族らは今年1月から2月にかけ、大阪市中央卸売市場にある竹村商店内で、詰め替え作業をしたという。家族は竹村商店の役員になっている。 大水はタイ産じゃこ1キロを976円で竹村商店に販売。その後、1399円で買い戻し、利益を上げさせていたとされる。
[ 2008年05月23日 19:30 ]



詰め替えるだけで、約400円の粗利・・・。ダンボール代なんて100円くらいだろうし。

「中央卸売市場のせり人らを逮捕 ジャコの産地偽装で 大阪府警」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080521-00000933-san-soci

大水側は「社員が1人でやった」と会社ぐるみの偽装を否定。産地を偽装されたチリメンジャコのうち162箱を回収したとしているが、残りはスーパーや鮮魚店の店頭に並び、消費された可能性が高いという。
 「せり人」は市場開設者の大阪市が法令に基づき必要な資格を定めて登録する公的な仕事で、府警は山本容疑者が産地偽装を竹村容疑者にもちかけ、せり人の立場を利用して不正な利益を得たとみて追及する。
 調べでは、山本容疑者は今年1~2月ごろ、同市場で、輸入業者から仕入れたタイ産チリメンジャコを竹村容疑者にいったん販売。「淡路島産」と印刷された段ボール箱に詰め替えて産地を偽装した後で買い戻し、16業者に5キロ入り約680箱を約500万円で販売した疑い。
 今年2月、同市場内の業者からの指摘で発覚。翌3月には農水省が大水を、大阪府が仲卸業者を、それぞれ厳重注意処分とした。


じゃこから時々過酸化水素水が検出されるけど、大体ベルトコンベアー用の清掃ミスとの報道。

http://www.ojyako.com/kouza.html#q8

Q.ちりめんじゃこは色の白いものほど品質が良いのですか?

いいえ、ちりめんじゃこは、季節・鰯の種類・干し具合によって白っぽかったり、飴色を帯びていたり、黒っぽかったりと様々に色を変えます。
ちなみにカタクチイワシの稚魚は白っぽく、マイワシの稚魚は黒っぽく、ウルメイワシの稚魚は黄色っぽくなります。
そのため一概に白いちりめんが品質が良いとは言えません。
一般的に真っ白い色のちりめんが綺麗に見えるため、品質が良いと認識されている方が多くいらっしゃいますが、新鮮なちりめんでも上記のように鰯の種類によって黒っぽいもの、黄色っぽいものが多く存在します。
白いちりめんを多く作るために、また保存期間を延ばすために過酸化水素などの漂白剤を使用する業者も多く存在しますが、当店は新鮮なちりめんを創業以来、無添加そのままの状態でお届けしております。



それ以前に真っ白なじゃこを販売すんのをやめようよー。