2008年9月10日水曜日

防カビ剤混入なのに「未使用」表示 ポッカのレモン商品

偽装ニュースのお時間です。

防カビ剤混入なのに「未使用」表示 ポッカのレモン商品

http://www.asahi.com/national/update/0908/NGY200809080008.html

 飲料大手のポッカコーポレーション(本社・名古屋市)は8日、レモン果汁を使った「ポッカレモン100」など5製品について、06年に防カビ剤の混入を把握していながら未使用と表示して販売していたと発表した。7月下旬に公正取引委員会に指摘されるまで対応を怠っていた。賞味期限内の450万本は自主回収する。

 ポッカによると、ポッカレモン100の「300ml」「450ml」と「600mlポッカ焼酎用レモン」「1Lポッカ業務用レモン」「Vマーク(バリュープラス)600ml焼酎用レモン」に、収穫後の生果の表面に塗布するイマザリルが混入。それにもかかわらず、ラベルに「収穫後すぐに搾汁するので、収穫後防カビ剤は使用しておりません」と表示して販売した。濃度は食品衛生法の基準値の5ppm以下の0.01~0.04ppmで、現段階で健康被害は寄せられていない。

 防カビ剤は、イスラエルから輸入したレモン果汁に混入。同社は「加工段階で混入した」と説明し、防カビ剤付きレモンが意図的に原料に使用された可能性は否定した。

 同社は99年3月からポッカレモンに防カビ剤を未使用と表示してきたが、イスラエルの業者が06年に提出した検査成績書で防カビ剤の混入が発覚。だが、食品衛生法の基準以下だとして、同社品質保証室の室員が表示の変更を不要と判断した。

 今年3月にも同社の検査で検出したが対応せず、公取委に指摘されて表示変更を決定。消費者への公表は準備がすべて整うまで後回しにされた。伊藤哲文専務は記者会見で、対応が遅れた理由を「景品表示法に抵触する恐れがあるという認識が社内になかった」と説明した。
 


「食品衛生法の基準以下だとして、同社品質保証室の室員が表示の変更を不要と判断」っていうのが解せないんですけどね。意図的に原料に使用しとるやんけ。

商品の包装材料を変更、取引先に通知するのが面倒だったんだんでしょうねえ。包装材料の廃棄だけで数百万掛かるでしょうし。


http://www.pokka.co.jp/em080908.html

ポッカレモン製品の表示に関するお詫びと自主回収のお知らせ

 平素は弊社製品に格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

 この度、弊社製品「ポッカレモン100」などのレモン製品を対象にパッケージ表示の妥当性に関して調査を行った結果、「ポッカレモン100」および「ポッカ焼酎用レモン」などの一部におきまして、製品の表示が消費者の皆様の誤認を招く恐れがあると判断し、表示の改善を行いました。

 弊社は、原料となるレモン生果において収穫後の防カビ剤(ポストハーベスト)は使用していない旨の表示を行っておりましたが、実際には防カビ剤イマザリルがごく微量ながら原料果汁に含まれており、表示内容が適正でないと判断しました。

 お客様やお取引先様ならびに関係各位に多大なるご迷惑をおかけいたしますことを心より深くお詫び申し上げます。

 つきましてはお手元に下記対象製品(表示改善前)をお持ちで、返金をご希望のお客様におかれましては、誠にお手数ではございますが、下記お客様相談室まで送料受取人払いにてお送りいただきますようお願い申し上げます。後日製品代金を定額小為替にてお返しいたします。

 なお、今回判明したイマザリルの量は、食品衛生法により安全性を加味して定められた使用基準に比べてもごく微量であり、製品の安全性には全く問題はございません。また現在は表示の改善を行なった製品を出荷しております。

  弊社といたしましては、今後このような事態が生じないよう、製品の適正な表示記載に万全を期す所存でございます。何卒ご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。


現地で果汁に加工して国内に持ってきていたのかなあ?それとも国内で加工?おそらく前者だろうけど、それでもイマザリルを使わざるをえない状況なんだろうなあ。

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