2008年5月28日水曜日

産地偽装 業者を逮捕 容疑で長崎県警 中国産野菜を「国産」

偽装ニュースのお時間です。

産地偽装 業者を逮捕 容疑で長崎県警 中国産野菜を「国産」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/25075

長崎県警は27日、中国産輸入冷凍野菜を国産と偽って販売したとして、不正競争防止法違反(原産地偽装)の疑いで、同県島原市の食品加工会社「ニチエイ食品工業」前社長児島栄一郎容疑者(25)=同県南島原市布津町乙=と父親で関連会社「日栄物流」前社長児島幸助容疑者(56)=同、ニチエイ食品工業営業部長上田峰子容疑者(45)=同市深江町丁=の3人を逮捕した。いずれも容疑を認めているという。

 調べでは、3人は4月8日、中国産冷凍インゲンの段ボール箱に「国内産」のシールを張り、約1・2トンを福岡市内の食品会社に販売した疑い。県警は同21日、同容疑で両社の事務所などを家宅捜索していた。

 県も今月16日、日本農林規格(JAS)法に基づき、両社に業務改善を指示。県の調査に対し、両社は昨年9月から今年4月まで、中国産冷凍インゲンと冷凍ゴボウを国産品と交ぜて「九州産」と表示し、計24トンを34都道府県の52業者に販売したと説明していたという。



親父が仕入れて運んで、息子が売って、てな家内制手工業だったんですね。


「産地偽装で県が表示是正指示 島原の食品製造2社に」
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20080517/03.shtml

県は四月十日、「中国産野菜を国内産と偽装している」との情報が寄せられたため、両社を計四回調査。県警も同二十一日、不正競争防止法違反(原産地偽装表示)の疑いで家宅捜索し、捜査している。

 県によると、両社は四月六日と九日、中国産と国内産のインゲンを混ぜて「九州産」と表示し、製造業者に少なくとも千百五十キロを出荷した。関東地方の小売店を通じて一般消費者に渡ったという。

 両社は「国産の野菜価格が高騰しているので安い中国産を混ぜて利益を上げようとした」と話しているという。

 県は昨年九月から今年四月の間に絞り、全国五十二の取引業者との流通状況などを調査。両社は国内業者から仕入れた中国産のインゲンとゴボウ十二トンずつを「九州産」と偽り製造業者に販売したと認めたが、伝票と帳簿類を焼却処分し証拠を隠滅したという。

 JAS法は従来、製造業者間などの取引の原産地表示は「任意」としていた。今年四月の法改正で、小売店を通じて一般消費者に販売される場合は途中の製造業者間などの取引でも表示が義務付けられ、今回はインゲンの一部が違反していたという。


任意だったのが、2008年4月の法改正でJAS法違反となった、と。
ええと、それだけしか問えないの?

わかっているだけで、

「島原の食品偽装:2社、証拠隠滅工作か 波紋広がる /長崎」
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20080517ddlk42040369000c.html

県は先月10日から計4回実施した立ち入り調査で、07年9月~08年4月までの売上帳簿などを調査。ニチエイ食品工業の児島栄一郎前社長や日栄物流の児島幸助前社長の県への説明では、同期間に販売したインゲン229トン、ゴボウ26トンのうち、少なくとも中国産12トンずつを国内産と混ぜて販売したという。インゲンは冷凍、ゴボウはカット野菜として販売されていた。

 しかし、同期間はJAS法の表示義務違反とはならず、同法が改正された4月1日以降の同月6日と9日の2日分、計約1150キロだけが違反とされた。



「中国産野菜偽装 学校給食での製品使用中止 福岡市教委」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/22943

 中国産の冷凍野菜を九州産と偽って出荷したとして、日本農林規格(JAS)法に基づき長崎県が「ニチエイ食品工業」(長崎県島原市)に業務改善指示を出したことを受け、福岡市教委は16日、学校給食で同社の全製品を使用中止にしたと発表した。

 同市の小中学校や特別支援学校は、昨年1月から今年4月9日までの間に同社の冷凍インゲンを計約6.4トン使用した。従来から食材の冷凍野菜は国産に限っており、同社の産地偽装疑惑報道(4月12日)以降の使用を中止した。これまで健康被害の訴えはなく、保存していた4月9日分の冷凍インゲンも残留農薬と細菌検査で問題はなかったという。

 同市教委は産地偽装の防止策として、生産者による産地証明の提出を納入業者に義務付け、確認を徹底するという。



被害がなくてなにより、といいたいところですけど。
所詮は紙での証明ですか。確認、てなあ。FAXでちらっと見て終わりでしょ?
農家さんから、おまえらヤギか、って揶揄されるわけですよ。


ところで、学校給食なんかは年間契約なんでしょうけど、途中で価格変更はできないんですかねえ。え?おまえらの予測不足?風を読んでいればわかってたこと?そんなデカルタンなこと言われても・・・。

2008年5月23日金曜日

国産高級牛肉、大阪の水産業者に返還へ

偽装ニュースのお時間です。

「国産高級牛肉、大阪の水産業者に返還へ」
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/94435.html


【苫小牧】国産牛肉をカニと偽り中国に密輸出しようとした事件で、税関が差し止めた高級国産牛肉が、密輸を試みた大阪の水産加工会社「藤田鯨販」に返還される見通しであることが二十二日分かった。

<中略>

今回、函館税関が押収したのは国産高級牛肉約三トン(時価二千四百万円相当)。現在は苫小牧市内の民間冷凍倉庫に保管されており、捜査当局は保管費を支払っている。



なんで国産牛肉を?と思ったら、ご禁制の品らしいですね。


「牛肉密輸 空路で持ち出し図る 事件以前に関係者」
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/94332.html

函館税関などの調べによると、関係者はキャリーバッグに国産牛肉を詰め込み、日本産牛肉の輸入を禁じている中国へ持ち込もうとして差し止められた。

 道警や函館税関などは、今回の事件以前に藤田鯨販が二度にわたり、今回と同じ手口で牛肉を中国に持ち出していた事実を確認している。道警などは空路での持ち込みの発覚が苫小牧港経由のコンテナを使った偽装密輸につながった可能性もあるとみて調べている。


キャリーバックで持ち込み→税関で差し止め→コンテナでGO!→二回は成功!ってことですか。
関空の持ち出し時に見つかったんですね。

「牛肉密輸出:「テイク」関係者、関空でも2度摘発」
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20080522ddj041040004000c.html

 調べなどによると、テイク社の関係者は今年初め、2回にわたって国産牛肉十数キロをキャリーバッグに隠して中国に不正輸出しようとしたが、いずれも大阪税関関西空港税関支署員に発見された。2回とも罰金などの行政処分を受けたという。道警は、摘発を逃れて空輸に成功したケースもあったとみている。

 中国は01年9月、日本国内の牛海綿状脳症(BSE)発生を理由に国産牛肉の輸入を禁止。それ以降、航空機の手荷物による持ち込みが相次いでいた。


ご禁制の品は、高くうれますなあ。日本国内の2~10倍の価格で販売されているらしい。
今回はちゃんと宮崎牛などを持ち込んでいたらしい。なんというか、生真面目な日本人だなあ。中国で適当に調達、偽装すればよかったのに(笑)


牛肉密輸出 決め手は最新エックス線 逮捕の社長「業績回復狙った」
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/94147.html

【苫小牧】国産牛肉を中国に密輸出しようとした大阪の水産加工会社社長らが関税法違反の疑いで逮捕された事件で、牛肉をカニと見せかける巧妙な偽装工作を見破ったのは、最新鋭の巨大なエックス線装置だった。中国向けの牛肉を貨物検査で摘発したのは全国初。

 牛肉を供給した大阪のテイク・ワングループは、藤田鯨販紋別工場が使うカニ出荷用の段ボール箱や梱包(こんぽう)用テープをわざわざ大阪に取り寄せ、牛肉を詰めて紋別工場に返送した。牛肉をそのまま同工場に送れば怪しまれるためとみられる。また、同工場で牛肉とカニをコンテナに混載する際は、発覚を避けるため、牛肉を一番奥、カニを手前に積んだ。

 これを見破ったのが函館税関苫小牧支署のエックス線コンテナ検査センター。長さ約百メートルのトンネル状で、コンテナを丸ごと“透視”できる。二〇〇四年に導入された道内唯一の施設。問題のコンテナは四月二日、同センターで検査。職員がモニターで画像を見ると、計九列の積み荷のうち、奥の三列の画像の色が濃かった。

<中略>

 藤田鯨販社長の藤田陽彦(あきひこ)容疑者(41)は道警の調べに対し、「会社の業績回復が狙い」などと供述。本業であるカニ輸出事業が安価な外国産の台頭で不振に陥ったため、中国で人気が高い日本産牛肉の密輸出で利益を得ようとしたとみられる。


このコンテナごと検査できる施設、神戸にもあるんすな。


藤田鯨販についてのメモ

http://www.kujiranomise.com/

設立:平成6年3月
〒550-0027
大阪市西区九条3丁目29-16
電話番号/FAX番号 06-6581-4888/06-6581-4900

紋別工場
北海道紋別市北浜2-8-5
(01582)7-5100

有限会社フジボウ
大阪市西区九条3丁目29-16
(06)6445-5688



社長 藤田陽彦(あきひこ)(41)=大阪市福島区野田=
藤田鯨販紋別工場長、平栗聡(44)=紋別市落石町四=
同社上海出張所長の中国人馬■(ましん)(38)
注:■は馬偏に辛

鯨ベーコンやカニの加工販売や輸出入を行っており、年商七億九千万円。紋別工場は約三年前に設置され、ズワイガニの脚などを関西方面に出荷している。

主要取引先:大阪魚市場(株)、(株)大水・大阪淡水魚貝(株)、(株)矢崎、(株)スイチョク、中部水産(株)、大海水産(株)、横浜魚類(株)、平八(株)、青森魚類(株)、ウロコ水産(株)、大栄太源(株)、他日本全国卸売市場荷受業者。

主要仕入先:グレンバラジャパン(株)、丸忠魚問屋、(株)武本商店、(株)大水、福岡県魚市場(株)、姫路魚類(株)、土佐魚類(株)、大分魚市場(株)



牛肉の供給元

テイク・ワングループ
http://www.takeone-g.com/(工事中)

http://store.shopping.yahoo.co.jp/tekeone/info.html

社長 松尾真之(まゆき)容疑者(52)

エッサホイサ…家族で偽装じゃこ詰め替え

偽装ニュースのお時間です。

タイトルが秀逸。スポニチより転載

http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20080523075.ह्त्म्ल

タイ産ちりめんじゃこが淡路島産と偽装され販売された事件で、淡路島産と印刷された段ボール箱への詰め替え作業は、大阪市の水産仲卸「竹村商店」役員竹村章容疑者(60)=不正競争防止法違反容疑で逮捕=の指示で家族らが行っていたことが23日、大阪府警生活環境課の調べで分かった。 大阪市の水産卸大手「大水」の販売担当社員山本訓正容疑者(42)=同容疑で逮捕=が「過去の取引で竹村商店に損失を与えたことがあり、埋め合わせ目的で偽装を持ち掛けた」と供述していることも判明、同課は裏付け捜査する。23日、両容疑者を送検した。 調べでは、竹村容疑者の指示を受けた家族らは今年1月から2月にかけ、大阪市中央卸売市場にある竹村商店内で、詰め替え作業をしたという。家族は竹村商店の役員になっている。 大水はタイ産じゃこ1キロを976円で竹村商店に販売。その後、1399円で買い戻し、利益を上げさせていたとされる。
[ 2008年05月23日 19:30 ]



詰め替えるだけで、約400円の粗利・・・。ダンボール代なんて100円くらいだろうし。

「中央卸売市場のせり人らを逮捕 ジャコの産地偽装で 大阪府警」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080521-00000933-san-soci

大水側は「社員が1人でやった」と会社ぐるみの偽装を否定。産地を偽装されたチリメンジャコのうち162箱を回収したとしているが、残りはスーパーや鮮魚店の店頭に並び、消費された可能性が高いという。
 「せり人」は市場開設者の大阪市が法令に基づき必要な資格を定めて登録する公的な仕事で、府警は山本容疑者が産地偽装を竹村容疑者にもちかけ、せり人の立場を利用して不正な利益を得たとみて追及する。
 調べでは、山本容疑者は今年1~2月ごろ、同市場で、輸入業者から仕入れたタイ産チリメンジャコを竹村容疑者にいったん販売。「淡路島産」と印刷された段ボール箱に詰め替えて産地を偽装した後で買い戻し、16業者に5キロ入り約680箱を約500万円で販売した疑い。
 今年2月、同市場内の業者からの指摘で発覚。翌3月には農水省が大水を、大阪府が仲卸業者を、それぞれ厳重注意処分とした。


じゃこから時々過酸化水素水が検出されるけど、大体ベルトコンベアー用の清掃ミスとの報道。

http://www.ojyako.com/kouza.html#q8

Q.ちりめんじゃこは色の白いものほど品質が良いのですか?

いいえ、ちりめんじゃこは、季節・鰯の種類・干し具合によって白っぽかったり、飴色を帯びていたり、黒っぽかったりと様々に色を変えます。
ちなみにカタクチイワシの稚魚は白っぽく、マイワシの稚魚は黒っぽく、ウルメイワシの稚魚は黄色っぽくなります。
そのため一概に白いちりめんが品質が良いとは言えません。
一般的に真っ白い色のちりめんが綺麗に見えるため、品質が良いと認識されている方が多くいらっしゃいますが、新鮮なちりめんでも上記のように鰯の種類によって黒っぽいもの、黄色っぽいものが多く存在します。
白いちりめんを多く作るために、また保存期間を延ばすために過酸化水素などの漂白剤を使用する業者も多く存在しますが、当店は新鮮なちりめんを創業以来、無添加そのままの状態でお届けしております。



それ以前に真っ白なじゃこを販売すんのをやめようよー。